2013年1月27日(日)
とんとん拍子、という言葉が好きだ。
トントンと、軽やかに階段を上がる感じがする。
とんとん拍子にコトが進む。
そういうときは、きっとそのコトは正しい方向に行っているのだろう。
トントン拍子に進んでいる方向は悪いはずがない、という気がする。
そして、その反対に、
進みたいのだけれど、
または進むべきなのだけれど、どうも上手く行かない。
遅々として進まない。気乗りがしない。
そういう時は、その方向が間違っているか、
まだその時ではない、ということなのではないかと思う。
そして、私に今その『とんとん拍子』が起こっている、という気がする。
一人の友人がいる。
彼女はharukiiのことをよく理解してくれる、貴重な友人の一人だ。
昨年その彼女に会ったとき、
「もしharukiiが展示会をするなら、このギャラリーがとても似合うと思う」と、
ある画廊の名前を挙げてくれた。
家に帰ってインターネットでそのサイトを見てみた。
とても素敵な感じのサイトだ。
地図を見ると、表参道の裏道にある。
その画廊が入っているビルには、何度か足を運んだことがある。
しかし、その奥に画廊があることは知らなかった。
そうこうしているうちに、彼女から連絡が入った。
「あのギャラリーに行ったので、harukiiの話をしておいた。
ポストカードも渡しておいた。
興味があるそうなので、この方にメールしてみて。」
彼女はGive and Give(ギブ・アンド・ギブ)の人だ。
Give and Take(ギブ・アンド・テイク)やWin Win(ウィンウィン)という
「与えたら、その分与えられる」「お互い得をしましょう」といったことは
感じられない。
いつも、全力で人のために役立つことをしてくれる。
そして、何も求めない。
与えるだけの人だ。
彼女の周りには友人が多い。
今回も、彼女は私から頼まれもしないのに
さっさとharukiiを画廊に紹介してくれた。
そして、画廊の方の連絡先まで聞いてくれたのだ。
私はとても感謝した。
本当に感謝した。
ところが、そのとき、すぐに動けなかった。
メールをしようとして、途中で挫折し、
下書きに入ったままになった。
せっかく紹介してもらったのだから、
間をおかずに、すぐにこちらからご連絡すべきだ。
今がチャンスなのだから。
そう分かっているのだが、どうしても心が動かなかった。
「まだその準備ができていない」とブレーキがかかっていた。
展示会を単独で行うほど、harukiiは充実していなかったのだ。
その画廊に、昨年末行ってみた。
扉は閉まっていたが、中の様子は覗くことができた。
こじんまりとした、シックな空間である。
「いいなぁ。こんな場所で展示会ができたらいいなぁ。」
「でも、harukiiはまだまだだ。ここでするには、もっと時間が必要だ。」
そう思って帰ってきた。
落ち込んでいた。
そして、今年に入り、今週初め、ある商談の帰り。
たまたまその画廊の近くに行く用事があった。
「ちょっと覗いてみようか。」
ギャラリーは開いていた。
陶器の展示会をやっていた。
思い切って入ってみた。
現代的な茶道具が並んでいた。
今の自分の部屋には似合わないが、扉は閉まっていたが、中の様子は覗くことができた。
こじんまりとした、シックな空間である。
「いいなぁ。こんな場所で展示会ができたらいいなぁ。」
「でも、harukiiはまだまだだ。ここでするには、もっと時間が必要だ。」
そう思って帰ってきた。
落ち込んでいた。
そして、今年に入り、今週初め、ある商談の帰り。
たまたまその画廊の近くに行く用事があった。
「ちょっと覗いてみようか。」
ギャラリーは開いていた。
陶器の展示会をやっていた。
思い切って入ってみた。
現代的な茶道具が並んでいた。
好みの花器があった。
前から横から、上から下から、いろいろ眺めていると
そこで商品の説明をしていらした女性に声を掛けられた。
私はその陶器の作家の方だと思っていたが、
「いえ、このギャラリーのものです」と仰る。
「どのようにしてこのギャラリーをお知りになったのですか?」
「はい、○○さんという友人からこちらのことを伺ったのです。」
「あ、もしかして、織物の、、、。」
「ハイ! ストールのブランドをやっています。覚えて頂いていたのですか?」
「ええ。ご友人からお話を聞いて、一度商品を拝見したいと思っておりました。」
「あのう、実は今日、たまたまサンプルをいくつか持っておりまして、
差支えなければ、ぜひご覧いただきたいのですが。」
「はい、ぜひ。」
私の『トントン』はこの瞬間始まった。
友人が昨年紹介してくれた時には『遅々として進まない』箱に仕舞われてしまった
このギャラリーでの展示会。
それが、今日なんのきっかけだか分からないが、このギャラリーに来て、
こうやって商品をお見せしている。
「ギャラリーのスケジュールは、いつごろまで決まっているのですか?」
「そうですね。大体二年後までは入っています。」
「二年後!?」
「ええ。二年後です。でもその間にも空いている時はあるのですよ。
harukiiさんは、いつごろがご希望なのですか?」
「そうですねぇ。ギフトにご利用になる方が多いので、クリスマス前とか。。。」
「そうですか。12月ごろに、空いている日もありますが。
あの、急ですが、2月の17日の週が一週間、たまたま空いておりまして。」
え? それは急すぎる。
harukiiに展示会はまだまだ。。。
でも、ちょっとやってみたい。
いや、とてもやってみたい。
私の気持ちは去年とは違っていた。
何かが私の背中を押していた。
それからしばらくお話をし、
家に戻っていろいろ考え、
私は今日、画廊の申込書を送った。
頭の中で「トントン、トントン」と音が聞こえる。
きっとこれは良い方向に進んでいるのだ。
「トントン、トントン、トントン、トントン」
というわけで、harukiiは下記の日程で、展示会を開きます。
2月21日(木)~23日(土)
場所: ギャルリー ワッツ
http://www.wa2.jp/
開始、終了時間など、詳しいことは後日改めてお知らせいたします。
みなさま、どうぞこの三日間のうちどこかに
表参道ギャルリーワッツにおいでになる時間を空けておいてください。
宜しくお願い致します。
株式会社はる希
高橋裕子
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