2016年1月19日(火)
ヤフーニュースというページを、
何となく毎日見ている。
すべてのニュースを読むわけではない。
ちょっと気になる、ひっかかる記事をだけを
斜めに読む。
今日は、
「クックパッド創業者が現経営陣と対立か」
という見出しをクリック。
記事の内容は会社の筆頭株主である創業者が
2012年に経営を現経営陣に譲り渡したが、
経営が創業者の思いと違う方向に行き出したため、
創業者が再び経営の舵を切りたいと言い出した、
というものだった。
去年の大塚家具のことを思い出した。
親族間の揉め事ではないが、似ているところもある。
というより、よくある揉め事だ。
わざわざニュースにするのは、
同社が東証マザーズへ上場しており、
株価に影響があるからだろう。
しかし、会社の内紛がこのように、
株も持たない私のような赤の他人に知られるということは、
ご当人たちはどのように思うのであろう。
記事を読み終わると、
欄外に関連記事として表示されている
新たな見出しが気になった。
元『暮しの手帖』松浦弥太郎氏の新メディア『くらしのきほん』
クックパッドが開設
『暮しの手帖』というのは、戦後まもなく創刊された
大変息の長い雑誌で、
主に主婦を対象にした、生活総合情報誌である。
丁寧に、シンプルに毎日の生活を送る、楽しむ。
ということがコンセプトのようだ。
その雑誌の編集長を2006年から2015年まで約9年間務めた人が、
松浦弥太郎氏である。
鋭い審美眼と、柔らかな切り口、モダンな誌面で、
現代の若い女性たちを読者に取り入れることに成功した立役者だ。
その松浦氏が昨年クックパッド社に移籍し、
『くらしのきほん』というサイトを運営している。
クックパッドとしては、そこで暮らし方に関する情報を発信し、
本業の利益に繋げる仕組みを作っていくのだろう。
早速そのサイトを見てみた。
さすがに松浦氏の編集だけある。
シンプルに、分かりやすく、
そして丁寧に作られたサイトである。
この松浦氏を引き入れたクックパッドという会社はすごいと思う。
そして、『くらしのきほん』という松浦氏の切り口と、
クックパッドの『家庭料理』という創業テーマは、
ちっとも乖離していないように思う。
創業者の方は、この『くらしのきほん』のサイト、
松浦氏を仲間に入れたことも、気に入っていないのだろうか。
そうだとすると、残念である。
このサイトは、良いサイトだと思います。
経営が創業者の方に戻っても、
このサイトは残した方が良いのではないでしょうか。
『くらしのきほん』のサイトは、こちら >>>
『暮しの手帖』のサイトは、こちら >>>
毎日の献立に行き詰まったら、クックパッドのサイトへ >>>
ちなみに、『暮しの手帖』の創刊を行った大橋鎭子(おおはししずこ)さんが
今年4月からのNHK朝の連続テレビ小説
『とと姉ちゃん』の主人公のモデルらしい。
戦後のファッションがまたたくさん見られる。
楽しみ。
あ、あの。
私、『暮しの手帖』という雑誌、
実はほとんど読んだことがありません。
きちんと丁寧に生活できていなくて、
恥ずかしくて、開くのを躊躇してしまうのです。
きちんと丁寧に生きるなんて
私には荷が重い。。。
でも、『くらしのきほん』というサイトは、
面白い読み物がたくさんあるので、
これから時々読んでみようと思います。
クックパッドさん、サイトを閉めないで下さいね。