【お知らせ】STYLE STORE、irakaにて【カシミヤコットン変りギンガムストール】の販売が開始されました。



2016年11月26日(土)

陽が射しても気温があまり上がらず、
朝の挨拶が「寒い~」から始まるようになりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて、【カシミヤコットン変りギンガムストール】が
STYLE STOREさん、irakaさんでスタートいたしました。


▼ STYLE STORE


 ▼ iraka


どちらのサイトも、
このストールの企画意図をしっかりと伝えて下さり、
またその特徴や魅力を最大限に引き出して下さっています。

どちらもオンラインのショップで、
非常に多くの商品を扱っているサイトです。
それだけに、画面だけで商品を説明することに
とても長けていらっしゃいます。

一番の魅力は、
ストールの着こなし方を写真で多く載せていらっしゃるため、
質感や分量、
そして、どのような装いに似合うかが、
大変わかりやすい。
irakaさんの方は、男女ともモデルさん着用の写真があります。
どちらのサイトも、とてもカッコいいです。

STYLE STOREさんの方は、
ショッピングをするとポイントが付きます。
楽天内にも支店を持ち、そちらでも扱っています。

また、irakaさんの方も楽天内にありますので、
楽天のポイントが付きます。

いつも楽天でお買い物をされている皆さま、
ぜひこちらからもご購入下さい。

  STYLE STORE 〉〉〉

  STYLE STORE 楽天店 〉〉〉

  iraka 楽天店 〉〉〉



皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。

harukii
髙橋裕子




【お知らせ】harukiiオンラインショップにチャリティ商品が追加されました。



2016年11月24日(木)

クリスマスイヴまでちょうど一か月というこの日、
東京では54年ぶりに11月中に雪が降りました。
ホワイトクリスマスの前触れかもと、少しウキウキしております。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

本日よりharukiiオンラインショップのチャリティ対象品に
【ぼかし染シルクカシミヤストール Mini2】が加わりました。


harukiiはいつも、 体調を崩されたり、ちょっと元気をなくしている方が、
首の回りに巻くことでホッとできるようなストールやスカーフを作りたい、
という思いで商品を作っております。
それが、harukiiのスタートの発端、そして理念でもあります。

今回第二弾として加えたこの【ぼかし染シルクカシミヤストール Mini2】は、
まさしくharukiiの理念を体現したようなストールです。
とろけるような肌触りで小振りのストールは、
「本当に柔らかくて気持ちよい」「もう放せない」というお声を
これまでに多くのお客様より頂戴しております。
わずか20gという軽さが、首に巻いているのをすっかり忘れさせてくれ、
しかもいつの間にか身体が温まっているという不思議さ。
ぜひこの機会に、この使用感を体験してみて下さい。

チャリティー商品は通常の価格より値下げしてあります。
この商品の売り上げは、被災地への義援金、
もしくは被災地支援の活動に寄付させて頂きます。
(送り先は、その都度一番良いと思われる団体をharukiiにて選定いたします。)

また、この商品をお買い上げ頂き、被災地へのお見舞いにお遣い頂く場合、
ぜひ備考欄にその旨をお書き添え下さい。
商品の簡易な洗濯方法をお入れいたします。

本商品以外でも、harukii商品を被災者へのお見舞いとしてお買い上げ頂く場合、
備考欄にてその旨お知らせ下さい。 
弊社からも何らかのご協力をさせて頂きたく存じます。

微力ながら、どなたかのお役に立つことができましたら、この上なく幸せに存じます。
皆様のご理解、ご協力を賜わりますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。


harukii
髙橋裕子

フォロアーになって、harukiiのメールマガジンをお受け取りください。
 オンラインショップのこのアイコンをクリックして、ご登録ください。

【お知らせ】harukiiオンラインショップにて【カシミヤコットン変りギンガムストール】の販売が始まりました。



2016年11月14日(月)


本日より、harukiiオンラインストアにて
【カシミヤコットン変りギンガムストール】の販売を開始いたします。

寒い季節に冷たい空気から首元や肩をしっかり守る秋冬シーズンの新作は、
今までには無い抑えた色目の展開です。


カシミヤとコットンをほぼ同量使用した細かいギンガムチェックのストールは、
いつものharukiiらしい軽さと肌触りの良さに加え、
頼りがいのある暖かさが自慢です。

今回の原料は
カシミヤの中でも最高級の『アラシャン・カシミヤ』と
コットンは『スーピマコットン』を使用し、
肌触わりの良さを追求しました。

 ◆アラシャン・カシミヤ:
 中国内蒙古自治区西部のある特定の地域において産出される、
 中国で一番細く、白くて光沢のある
 最も風合いの良いカシミヤ。
 希少性が高いため
 毎年最高価格で取引されている。

カシミヤ糸の紡績は日本国内で行っているため、
更に質の高い糸になっています。
また染色は糸になる前に綿で染めていますので、
発色よく、柔らかい風合いになります。

 ◆スーピマコットン:
 高級品種とされているピマコットンの中でも
 最高級といわれる超長綿。
 一年間に世界で生産される綿花の
 僅か数パーセントしか採れまない。

コットンの糸も国内の工場で紡績しています。

このストールは低速織機でゆったりと織っているため、
糸に余計な力を掛からず、
繊維が持っている復元力を損なわず、
とてもふっくらと仕上がっています。



また、カシミヤとコットンの組み合わせは、
静電気が起きにくい、という嬉しいメリットもあります。

LサイズとSサイズには、
一枚の中に4種類の違う大きさのチェック柄が入っています。
 

Miniサイズには、2種類のチェック柄が入っています。
 

【カシミヤコットン変りギンガムストール】
素材:  カシミヤ 60%, 綿 40%
色:     ネイビー、ライトグレー
サイズと価格:
◆L
  幅: 100cm
  長さ: 200cm
  房: 3cm
  重さ: 120g
  税込価格:39.960円
◆S
  幅: 100cm
  長さ: 100cm
  房: 2.5cm
  重さ: 60g
  税込価格:19,980円
◆Mini
  幅: 46cm
  長さ: 100cm
  房: 2.0cm
  重さ: 30g
  税込価格: 9,990円
  ※サイズはご家庭での洗濯後、皺によって多少縮むことがあります。

原料の原産国:
  カシミヤ  中国内蒙古
  綿     アメリカ
加工地
  紡績: カシミヤ  大阪府泉北郡
      綿     大阪府阪南市
  糸染: カシミヤ / 大阪府和泉市
       綿 / 東京都八王子市
  糸下処理: 東京都八王子市
  織り:     東京都八王子市
  洗い・乾燥・整理加工: 東京都八王子市
  仕上げ・検品・袋詰タグ付け: 東京都世田谷区

***************

どこに出掛けるにも巻いていきたくなる
冬の定番【カシミヤコットン変りギンガムストール】。
そのふっかりとした優しい暖かさを、
ぜひ体験してください。

harukiiオンラインストアへは、こちらからお入りください。 〉〉〉

また、この商品の開発にまつわるエピソードや
工場の画像、生産中の織機の動画など
ぜひこちらも併せてお読みください。

2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #1

2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #2

2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #3

2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #4


皆様のご来店を心よりお待ちしております。
末筆ながら、寒さが日増しに厳しくなってまいりますので、
風邪などお召しになりませんよう、どうぞご自愛くださいませ。

harukii
髙橋裕子





2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #4



2016年11月13日(日)

低速織機が動いているところの動画です。
ゆっくり織られているところをご覧ください。
※音が出ますので、ご注意ください。



商品の開発にまつわるエピソードや、
工場の写真については、
ぜひこちらも併せてお読みください。

↓↓↓

2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #1

2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #2

2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #3




2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #3



2016年11月13日(日)

生産に入ったら、
織機が動いている様子を写真に撮らせてほしい。

そう頼み込んだのは、
サンプルが届いてから、仕上げ加工について何度かやり取りをし、
本発注を済ませた後だった。

「いいですよ。
 では、糸の準備ができたらご連絡します。」

快諾を受け、待つこと一か月半。

「これから織りに入りますので、
いつでもいらして下さい。」

何日間織りに掛かりますか?

「一日に織れるのが、6枚ぐらいですから、、、」

ああ、そんなに遅いのか。
古いタイプの織機で、ゆっくりゆっくり織る。
スピードが遅い分、糸にかかる負担が軽減される。
そうすると、繊維本来の復元力を損なわないため、
生地がふっくらと仕上がる。

約束の日を決め、
愛機のNikonを持って、いそいそと出かけて行った。


 harukiiの新作の糸が掛けられている織機は、入口から一番近いところにあった。
これが古いシャットル織機。低速でゆっくり織る。

 当たり前だが、整然と並ぶたて糸、まっすぐに織られるよこ糸。

 織機を横から見たところ。こちらの端から向こうの端までよこ糸を入れた杼(ひ)が行ったり来たりする。

 織り上がった生地がどんどん巻き取られていく。
機械メーカーの名前が書いてある。『TSUDAKOMA』 100年続く金沢の老舗企業だ。もちろん現在では最新型織機を製造している。

 よこ糸を巻いた管(くだ)。出番を待っている。

紺色がカシミヤ糸、グレーが綿糸。
  
これがよこ糸を巻いた管を入れる杼(ひ)。たて糸の間を縫って、左右に飛ぶ。

  
よく見ると、杼の内側に毛皮が貼ってある。
これは、よこ糸がツルツルと出過ぎないようにスピードを抑えるためのもの。
 
杼の先にも糸のスピードを遅めるための妨害棒が何本か仕掛けてある。 

そして、裏側から見ると穴もある。糸の性質を見極めて、棒や穴を使ってよこ糸が出ていくスピードを細かく調整しているのだ。
こういう細工がしてあるのは、初めて見た。 

これは、よこ糸が無くなったことを感知するセンサー。 仕組みは、

 よこ糸の管には、このように穴が開いている。よこ糸がたくさん巻かれると、この穴は完全にふさがれてしまう。
 杼の裏側。杼自体にも穴が開いている。
巻かれているよこ糸が少なくなると、センサーの光が管の穴も杼の穴も突き抜ける。
簡単に図に表すと、こんな仕組みだ。  

センサーの光が反応したところで杼の動きは止められ、よこ糸が充分に巻かれた管に交換される。
この交換は人の手だ。

 これは、よこ糸が切れたときのセンサー。よく見ると、下から金属の棒が4本出ている。
通常はよこ糸がこの棒を抑え込んでいるが、糸が切れるとこの棒が上に飛び出してきて、杼をストップさせる。
このように、いろいろなところに糸が切れたときのセンサーが仕込まれている。

 これは、模様をたて糸に伝えるためのパンチカード。
この穴に複数の情報が盛り込まれていて、柄がきちんと織り上げられる。

織機の向こう側に回ったところ。これから織られるたて糸が一本交互に上下に分かれている。
この間をよこ糸が通るわけだが、これを『綾(あや)』と呼ぶ。
そして、綾を保持する棒が綾棒。軽くて表面が滑らかな竹が使われている。
鉄の大きな機械に竹の棒と荷造り紐がなんとも温かい味を醸し出している。

そして、こちらは別の機械。
先ほどのパンチカードを作る機械。
これも古くて、昔のタイプライターのように一つずつキーを押して穴を開ける。
人動だ。左横についているバーを手で回す。
機械を動かす仕組みは円でできている。いつまでも見ていたい気がする。

********

やはり、生地が織られているところを見ることができてよかった。
人も機械も一生懸命動いて互いに連動して、
一枚の生地が出来あがっている。
それを見ると、いろいろなことを大切にしなければと改めて思う。

(続く)


2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #1

2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #2

2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #4




2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #2



2016年11月13日(日)

酷暑が明けたと思ったら、秋は駆け足で過ぎていき、
町の木々が色づく前に冬が来てしまった。

そのあと、申し訳なさそうに戻ってきた
秋のような穏やかな日々。
今は秋なのだろうか、冬なのだろうか。
こんな日はあと何日続くのだろうか。

そんなことはどうでもよい。
優しい陽射しの元で、
温かい飲み物を飲みながら、
好きな音楽を流し、この時を楽しむのが、
自然への一番の感謝であろうと思う。

そんなことをつらつらと思いながら、
この文章を書いている。

なんであったろうか。
何を書くつもりであったか。

あ、そうだ。
前回の続きだった。
新作の【カシミヤコットン変りギンガムストール】のことだ。

*********

今年こそ商品化しようと思い立ち、
借りていたストールを基に、
意匠と規格をharukiiらしく改め、
色やら何やら機屋さんとやり取りをし、
サンプル作製を依頼した。
それは今年の真夏。
異常気象と言われるような気温が続いている頃だった。

ここ毎年異常気象と言われているため、
暑いのには驚かないが、
しかしそれにしても暑すぎる。
30℃が涼しいと思われるような日々だった。

最初のサンプル生地が届いた。
想像していた以上に、普通だ。
普通を目指していたので、それでいいのだが、
実際に目にすると、「売れるのだろうか」という心配がよぎる。

早速生地にはさみを入れ、
ストールに仕立てる。
いつものようにLサイズ、Sサイズ、Miniサイズと、
三つのサイズ展開。
どれも使い勝手がよさそうだ。

一番気になる肌触りは。。。

これは、最高。
間違いない。
優しくて安心感がある。
仕上げ工程で

「本当に、出来るだけ柔らかくしてほしいんです。
 それも、繊維をいじめるような薬剤を使うことなしに。
 カシミヤやコットンが持つ、生来の柔らかさを
 損ないたくないんです。」

そう何度も念を押した私の要求に、
機屋さんの若い担当者さんは辛抱強く応えてくれた。

今回使ったカシミヤもコットンも、
上質な糸を選んだ。
どちらも確かな伝統と技術を持つ
日本国内の工場で紡績されている。

(紡績=繊維から糸をつくること)

カシミヤの方は、アラシャンカシミヤという高級種で、
貴重な繊維だ。
染色も綿の段階で施されているため、
確実に柔らかい。

コットンはスーピマという種類の超長綿使ってあり、
とても滑らかだ。

先日あるバイヤーさんに、
「どうしてカシミヤとコットンを組み合わせようと思ったのですか」と聞かれた。
その時私は、
「お肉やお魚を食べると、野菜も欲しくなるでしょう。
 やはり日本人は農耕民族。
 タンパク質だけでは生きていけない。
 植物繊維を摂ることでバランスが取れるのだと思う」
と答えた。

その時咄嗟に出た言葉だったけれど、
今更ながら本当にそうだなと思う。

身体に優しいもの、必要な物として
内臓が欲するものと皮膚が欲するものは、
同じであって何ら不思議はない。
むしろそれが自然だと思う。

アジアの農耕民族の血の中に受け継いでいるバランス感覚。
それが私にカシミヤとコットンを同量使った生地を
「安心する、心地よい」と思わせているのだと思う。


作業を終え、
さんざんサンプルを首に巻いたり、
肌に押し付けたりして、
その肌触りを確認したあと、
生地の切れ端を膝に置きながら、
パソコンで事務作業をしていた。

膝のあたりが何だか温かい。
それはもちろん、小さいながらも
カシミヤコットンの生地を置いているからだ。
冷房を効かせた室内での事務作業。
そこで感じたのは、
優しい温かさだった。

猫や犬を飼っている人は
いつもこういう温かさを感じているのではないかしら。
ご主人の仕事中に、その膝の上に乗っかって
気持ちよさそうに目を細め、うずくまっている猫や犬。
その体温によって飼い主もペットも両方癒されている。
会話なく、お互いが別のことに関心を寄せつつ、
しっかりとお互いを確かめ合っている。
そんな光景を写真やテレビで
何度も見たことがある。

私の膝の上にある小切れは、
大げさかもしれないけれど、
愛玩するペットが与えてくれる
無償の優しさに似ている気がしてならなかった。

残暑真っ只中の肌には
まだそのストールの暖かさが正しく評価できなかったが、
「この優しさがあれば、大丈夫。」
そう信じられたひと時だった。

そうだ。
普通で良いのだ。
普通で、大げさでなく、
どこまでも信頼できて、優しくて、
いつもそばにいてほしいと思う。
そんな愛犬、愛猫のような存在。
そんなストールを作りたかったのだ。

▲ネイビー

▲グレー

 ▲ワイン


(続く)



2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #1

2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #3

2016秋冬 カシミヤコットン変りギンガムストール #4