2012年7月29日(日) 25:30 NY時間
面白い女性に会ったものだ。
展示会初日の最後にブースに現れたケーブルテレビのプロデューサー。
名前は Nori Jung(ノーリ・ジュン)。
韓国で生まれ、長崎の大学で学び、大阪で武術を習い、
ニューヨークでアートを学び、
そして、SOHOで画廊を経営し、大学でアートを教え、
今は芸術と文化に関するテレビ番組を制作する会社を経営し、
武術も教えている。
日本語は完璧。
長崎弁も大阪弁も操る。
もちろん、英語はネイティブ並。
仕事では、ビデオカメラと三脚を担ぎ、
プロデューサー、ディレクター、カメラマン、司会者の三役をこなす。
彼女が金曜日の夜にホテルに来て、
武藤さんのストールの番組を作るために、撮影を行った。
この番組は編集されて、秋ごろケーブルテレビの番組になるらしい。
武藤さんのストールの魅力を何とか引き出そうと、
Noriはいろいろな質問を武藤さんにぶつける。
だんだん核心に迫り、このストールで最も勝負したところを武藤さんが話し出すと
見ている私も、おもわず引き込まれる。
Noriは、無理に話を作り出すことはしない。
武藤さんが話したいことを話したいように誘導する。
いいディレクターだなと思う。
撮影が終わり、皆で韓国料理を食べに出かけた。
Noriの案内で行ったお店は、とても美味しく値段も手ごろ。
皆、お腹いっぱい食べた。
その間中、Noriは皆にお料理をとりわけ、話をし、笑顔を絶やさない。
「笑顔はタダだからね。」
そして、自分ももりもり食べる。
すごく強い気質を持っているのに、なんとなくその場が柔らかくなる。
不思議な女性だ。
私は次の日、彼女の武術の教室に行って、そのあと彼女の家に遊びに行くことになる。
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「展示会に最後にやってきたお客様 Ⅰ」
「展示会に最後にやってきたお客様 Ⅲ」