ざる端会議



2012年7月11日(水)


なんかさ、さっきまですっごく暗いところにいたのにさ、
急にこんなに明るくなっちゃってさ、ボクたち、どうなっちゃうの?


ばかねぇ、干されてんのよ。赤くなればいいんだって。


そう。俺なんか、まだまだケツが黄色いってほう。
しっかし、どうにかなんないの? あっついなぁ。


おい、それ以上、こっちくるなよ。
これねえよ。動けるかよ。
言ってみただけだよ。おこんなよ。
おこってねえよ。


あたし、こんなに押しつぶされちゃって、なんか、かっこ悪い。
だれか、形整えてくれないかしら。


形なんか、まだいいよ。
おれなんか、このびろーっとしたやつが、むずむずして。
さっきの婆さん、とってくんないかな。
どこいったんだろ。


なんか、さっき女の子が来て
「おばあちゃん、お昼食べますよ~」っていったら
甲高い声出して、「は~い」なんていって、
どっかいっちゃったわよ。
無責任ねぇ。


あたし、このなかで一番若いかんじね。
初々しいっていうの?
うふふ。


何いってんだか、このこ。
ばかみたい。
大人の魅力ってものがあるのよ。


いや、初々しい方がいいですよ。
あんまり赤くなると、「梅干しババア」って言われちゃいますよ。
ボクの後ろの子なんか、あんまり赤くなりたくないって、
日陰を探してるんですよ。


あら、あたしより若い子、まだいたの。
なーんだ。


ちょっと、聞いた? 
日陰だって。何考えてんのあいつ。ばっかじゃないの。
ああいうの、ケツが黄色いっていうんじゃないの?
おい、ちょっとこっち来たろ?
来るかよ。動けねーよ。


あーあ。ぼくたち、いつまでこんな暑い思いするんでしょうねぇ。





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