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harukiiオリジナルパッケージのこと Ⅳ



2013年9月28日(土)

先月、当ブログで少し触れましたが、
harukiiのギフト用パッケージ、Sサイズができました。

サイズの小さなストールごく薄いスカーフにご使用いただけます。
デザインと仕様は、これまでにありましたパッケージと、全く同じです。

デザイン: 中村麻由美
材質: 紙
色: グレー (少し茶色がかっています。)
テーマ: tatou (畳)
コンセプト: 中に入れる物をしっかり保管でき、日常生活の中で活用できるパッケージ。
商品名: tatou-S(タトウ、エス)
サイズ: タテ28cm × ヨコ23cm

 リボンと、harukiiブランド札を配しております。

 リボンを開き、右側を開いたところ。
ご希望で、メッセージカードを差し込むこともできます。
 左側を開いたところ。
  『tatou-L』と同様、内側の蓋にロゴを印字してあります。
箔押しという技法を使っています。
写真では分かりにくいかもしれませんが、ロゴが少し窪んでいます。
すべて開いたところ。
(実際には、商品はポリプロピレンの透明な袋に入っています。)
ギフトのご使用でない場合、またご希望によって、シンプルなリボンでお包み致します。
お祝いごとの引き出物や、不祝儀のお返しにもぜひご利用ください。

LサイズとSサイズを比べたところです。
左『tatou-L』:タテ37.5cm × ヨコ31cm、 右『tatou-S』:タテ28cm × ヨコ23cm

『tatou-S』は、B5サイズまでの書類などを保管することができます。
紙がしっかりしていますので、
大切な手紙や写真などを保管するのに便利です。

もちろん、今回も福永紙工さんに作って頂きましので、
品質は最高級です。

お誕生日やクリスマスのプレゼントなどに、
ぜひご用命くださいませ。
ギフトパッケージのご注文の仕方は、こちらをご覧ください。 >>>


皆さまのご注文を、心よりお待ち申してあげております。

株式会社はる希
高橋裕子


福永紙工さんのサイトは、こちら >>>








harukiiオリジナルパッケージのこと Ⅲ



2013年8月27日(火)

今、楽しみに待っているものがある。
それは、新しいパッケージ。
商品を入れる、ギフト用のパッケージだ。

パッケージは、すでにあるのだが、
今回は一回り小さなものを作った。
ちょっとしたプレゼントに。
さり気なく、渡せる大きさで。
そんなリクエストをもらっていた。

デザインは、従来のものと同じ。
サイズを縮めた。

その名も『tatou-S』(タトウ、エス)。
作って頂いているのは、もちろん福永紙工さん。
使用する紙も、仕様も同じだ。


といっても、単純に相似形というわけではない。
そこはデザイナーの中村麻由美さんのセンスで、
一番しっくりくるタテとヨコのサイズを選んでもらった。

ストールを取り出した後、
何に使うか?
B5サイズの書類が入る。
便箋や葉書きも入る。
手紙を書く人がめっきり減ってしまったが、
たまには手書きの文字で、便りを書き、
切手を貼ってポストに投函するのもいいものだ。
私も、手書きの手紙やはがきをもらったら、
これからはharukiiの新しいパッケージに大切に保管しよう。

あ、いやいや。
ついつい、「その後の使い方」に思いを馳せてしまう。

これはストールのギフト用パッケージ。
もちろん、最初のバージョンと同じように、
メッセージカードも入れられる。

これからは、このパッケージに入れるような、
小さいサイズのストールを
もっとデザインしていこう。

今週土曜日の到着が、
待ち遠しい。


「harukiiオリジナルパッケージのこと Ⅰ」

「harukiiオリジナルパッケージのこと Ⅱ」




harukiiオリジナルパッケージのこと Ⅱ



2013年2月18日(月)

harukiiのオリジナルパッケージが
中村麻由美さんという本のデザイナーにデザインして頂いたことは、
以前ブログで紹介した。

その時点では、パッケージは中村さんに手作りして頂いていた。
そして先週末、ついに工場生産によるパッケージが納品された。
工場生産分から、harukiiのロゴが入る。

そして、カード差込口にはスマイルマークのようなカーブが付いている。
カードを差し込むだけで、なんとなく可愛らしい。

マチも二段付けて頂いたので、厚みのある商品も無理なく包むことができる。

このパッケージを企画した当初から、
「TATOU(畳・たとう)」というテーマは決まっていた。
harukiiの商品を包んでお渡しするだけはなく、
その後お客様が何かを包んで保管するためにお使いいただけるパッケージ。
着物の畳紙にイメージを借り、それと書類挟みとを融合させたような仕様。
厚い紙を使い、書類をしっかり包む。
B4サイズのものまで包める。
仕事の書類、手紙、写真、子供のお絵かきなど、
大切なものを保管するのに使っていただきたい。
イメージ通りのパッケージが仕上がってきた。


先ほど「ついに」と書いたのには事情がある。
パッケージの企画に取り掛かったのが、昨年の9月の中ごろ。
中村さんと前回のギフトショーで知り合い、
その後デザインを依頼し、
何度も試作を繰り返して頂き、昨年末にデザインが決まった。

そして、その本生産を依頼する印刷工場を探すのに、
また時間がかかった。

今回パッケージを発注した工場さんは、『福永紙工株式会社』という。
東京都立川市にある印刷工場さんだ。

福永紙工さんに決まるまで、実は他2社から見積りをもらっていた。
見積りをもらっただけではない。
中村さんとそれぞれの会社を訪問して、
こちらからはharukiiのコンセプトやパッケージのイメージを伝え、
印刷会社さんからは得意とする印刷、デザイン、マーケットについて
説明を聞いた。

3社とも、それぞれに得意な分野では突出しており、
すばらしい印刷所さんだった。
どちらに頼んでも、仕上がりは素晴らしいことは分かった。
その上で福永紙工さんにお願いしたのは、
一番harukiiのイメージに近いお仕事を、これまで多くされていたからだ。

福永紙工さんは、受注印刷の他に、
『かみの工作所』というプロジェクトを運営されている。
このプロジェクトでは、様々な分野のデザイナーと協働し、
紙を使った面白くて、すぐれたデザインの製品を生み出している。


~かみの工作所 カタログより~

印刷工場がいろいろなデザイナーさんと組んで、自ら発信する、という姿勢に
とても惹かれた。
パッケージの作製だけではない。
今後、いろいろな紙製品の作製を依頼することになるだろう。
その時々で、素晴らしいアイディアと適切なアドバイスを頂けると思う。

2月21日から行う表参道での展示会にどうしても間に合わせたくて、
ご担当の京野さんに納期の無理をお願いした。
サンプルづくりも含めて、一か月足らずで納品して下さった。
超特急である。
もちろん、仕上がりは完璧。

お見事の仕事ぶりである。
感謝感謝。

*********

ギフト・ショーでもとても評判の良かったharukiiオリジナルパッケージ。
今回、表参道の展示会で、商品を購入して下さったお客様には、
ご来場への感謝を込めまして、
すべての方にこのパッケージで商品をお包みすることに致しました。

リボンは6mmのサテン。
色は、三色からお選びいただけます。
オフホワイト

ピンク

ブラウン

また、ギフト用には、リボンの仕様を変えてお包み致します。

皆様どうぞ、お楽しみに。


福永紙工さんの【かみの工作所】のサイトは、こちら >>>
見ているだけで楽しい気持ちになります。







【お知らせ】バレンタインデー・スペシャル【SAMURAI】パッケージ



2013年2月2日(土)

皆さま、バレンタインデーが近付いてきましたね。
デパートやスーパーマーケット、コンビニエンス・ストアは
チョコレート色に染まっています。

正式には、St. Valentine's day(セント・ヴァレンタインズ・デイ)。
起源は西暦269年に遡ると言われています。

ウィキペディアによると、
当時兵士の婚姻を禁止されていたローマで
密かに兵士に結婚式を挙げさせたウァレンティヌスというキリスト教司祭。
その司祭が捕えられ、死刑に処せられた日が、2月14日だったというのです。
2月14日は豊年を祈願する(清めの祭りでもある)ルペルカリア祭の始まる日でした。
ウァレンティヌス司祭は、祭りに捧げる生贄とされたそうです。

その後ルぺルカリア際はキリスト教の祭日となり、
恋人たちの日になったということです。

そのような厳粛な愛のストーリーから、
バレンタインデーは始まったのですね。
今日まで何も知らずに、ただ『チョコレートを男性に送る日』として
これまで過ごしてきました。
これからは、ウァレンティヌス司祭の勇気と愛について
思いを馳せる日と致しましょう。


さて、今年のバレンタインデーは木曜日。
ウィークデーなので、9日から11日の連休に
チョコレートを渡す方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。

チョコレートだけでは愛が伝えきれない。
または、
バレンタインデーが、彼の(御主人の)誕生日に重なっている。
そんな方には、
【ぼかし染シルクカシミヤストール】Sサイズ、XSサイズを
贈られてはいかがでしょうか。

外はまだまだ寒い。
だけれど、もう春が待ち遠しい。
装いだけでも、少し春の雰囲気を取り入れたい。
そんな時、冬の厚ぼったいストールを脱ぎ捨てて
薄くて軽いシルクカシミヤのストールが
大活躍します。

シルクカシミヤのストールはガーゼ調に織ってあるので、
非常に薄くて軽いのですが、
幅が110cmもあり、首に巻くと、驚くほど暖かいのです。

逆に長さは、Sサイズが110cm、XSサイズが80cmと、
普通のストールより短めです。
襟元のボリュームを抑えて、なおかつ暖かいこのサイズが
春の先取りを楽しませてくれます。


●ぼかし染シルクカシミヤストール

●XSサイズの説明

そして、harukiiではバレンタインデーのために、
ギフトパッケージを男性向けにアレンジしました。
名付けて【SAMURAI】(サムライ)。
パッケージのリボンを紐に変えて、
きりりと結びあげました。

パターンA

結び方は甘さを抑えた片蝶結び。

そして赤いハートが無言で愛を表現しています。

そして、ここが男性の心をグッとと掴むかも。

あえてリボンを使わず、コットンの厚手の紐にしました。
この紐、表面がロウ引きしてあるのです。
ですから、普通のコットンの紐よりしっかりしていて、
光沢があり、一瞬革のように見えます。
男性が書類入れとして、ビジネスバッグから取り出すのに
相応しい紐です。
色は、チョコレート色。
パッケージの、ちょっと茶色かがったチャコールグレーに巻かれると、
とてもシックです。


開いた時、薄紙で包んである商品が見えます。

薄紙も、チョコレート色にしました。


パターンB

より渋く見せたい方には、最初のハートはナシで、
コットンの紐だけにします。

こちらの方が、よりシンプル。
そしてよりサムライらしい、潔さと清潔感が出ています。

そして、ハートは、
扉を開いたところに、現れます。

これはメッセージカードですから、
裏側にメッセージを印刷できます。


開いたところは、パターンAと同じです。


●メッセージは、パターンA、B共に入れられます。

●パッケージ代: A、B共通 500円(税込)


●【SAMURAI】パッケージをご希望の方は、備考欄のギフト包装希望の項に
 【サムライ A】 または 【サムライ B】 とご記入ください。





ぜひ軽くて暖かいストールと、この渋めの【SAMURAI】パッケージで、
彼の、ご主人の心をしっかり掴んでください。


皆さまからのご注文を、心よりお待ちしております。


harukii店主
高橋裕子




harukiiオリジナルパッケージのこと Ⅰ



2012年12月19日(水)

ギフト用、harukiiオリジナルパッケージをご紹介いたします。

デザイン: 中村麻由美
材質: 紙
色: グレー (少し茶色がかっています。)
テーマ: tatou (畳)
コンセプト: 中に入れる物をしっかり保管でき、日常生活の中で活用できるパッケージ。

商品名: tatou-L(タトウ、エル)
サイズ: タテ37.5cm × ヨコ31cm


リボンと、harukiiブランド札を配しております。

リボンを解き、右側を開いたところ。
メッセージカードを付けられるようになっています。

メッセージカードのサンプル。
左側を開いたところ。


厚めの丈夫な紙を使ってあります。
書類なら、B4のサイズまで、折らずに保存できます。
使ううちにリボンが痛んできますが、ご自分で取り換えることができます。


このパッケージでギフト包装をご希望の方は、こちらをご覧ください。


皆様からのご注文を、心よりお待ち申し上げております。


株式会社はる希
高橋裕子


「harukiiオリジナルパッケージのこと Ⅱ」




水川さんのプレートをみて思ったこと



2012年12月15日(土)

昨日、東京表参道で行われている
『サポサポプロジェクトVol.7』という展示会を見てきた。
東北の被災地のためにボランティアをしている人たちに、
アートの収益金を寄付する、という趣旨の展示即売会だ。
東京藝大美術学部の卒業生が立ち上げたプロジェクト。
会場内に所狭しとアートが並んでいた。

アーティストの一人に、
harukiiのロゴをデザインして下さった、水川史生さんがいる。
水川さんの専門は、鍛鉄(たんてつ)。
鉄を鍛えて、作品を作る。
日頃はデザイナーとして忙しい日々を送っていらっしゃる。
その合間に時間を作って、作品を制作していらっしゃるそうだ。

今回の作品は、数字がテーマ。

一つの数字が、プレートいっぱいに配されている。
harukiiの繊細なロゴとは打って変わって、
骨太の、堂々とした文字。
それぞれ、すこし表面をいじってあって、
経年変化したような表情が見られる。
錆好きな私は、もうそれだけで見入ってしまう。

そして、プレートの裏には、もう一つ数字がある。
『0』が見たかったという私に、水川さんか次のコメントがあった。


「欲の足りた状態を10と想定し、
 表裏の数字を足して『10』になっています。
 10以上も以下も、『バランス』が×。
 『1-9』『2-8』『3-7』『4-6』『5-5』を制作予定でした。
 よって今回は、『0-10』というバランスのとり方は、
 無しとしています。」

プレートの数字には、そういう意味があったのだ。

例えば、
「欲を満たす」+「他者のために時間と体を使う」=10
としてみる。

今の私はどういう数字の組み合わせだろうか。

つらつら考えてみて、
「いや、わたしは『10-0』かもしれない」と、思い至った。
24時間、すべての時間を、自分のために使っている。
自分で決断し、自分で選んだ行動で24時間が過ぎている。
だから、私は24時間、欲を満たしているはずなのだ。
自分でコントロールできない、お手洗いの時間と睡眠時間。
この時間だけは、欲とは関係ない気がするが、
その後の時間はすべて欲を満たしているのだ。

自分のために●●する。
誰かのために●●する。
どちらをするにしても、結局それをして満足したい、
または褒めてもらいたい自分がいるのである。


あらためて水川さんのプレートを考えてみる。
自分の傍に置いて、いつも見ていたい数字の組み合わせは、なんだろう。

やはり、『10-0』だ。
私は、今の自分に100%満足している。
私は自分の欲を100%満たしている。
水川さんが『10-0』を作って下さったら、
私は迷わず家に連れ帰るだろう。

いつも『0』を表に出しておく。
いつも無からのスタートなんだよと。
そして、その裏には常に『10』がある。
どんなことも、それは自分が望んだことを満たしているのだよと。

数字を使って、こうやって時々自分を考えてみるのは
とてもいいと思う。




『サポサポプロジェクトVol.7』は、明日12/16まで開催されています。
投票の後で、表参道まで足を運んでみてはいかがでしょうか。

詳しくは、こちらをご覧ください。 〉〉〉

水川さんのサイトは、こちら。 〉〉〉

織ネームの玉留め



2012年11月18日(日)

今日の東京は、日差しに恵まれ、暖かかった。
昨日は一日強い雨が降ったので、
今日は余計にその暖かさが嬉しかった。
もうすでに冬だと決め込んでいる私も
「秋に昇格してもいいな」と思ったくらいだ。

部屋に差し込む光の中で、
今日は一日、札付けをした。

透明な袋に入っている商品を
少しだけ引っ張り出す。
全部引き出さなくても札が付けられるように、
作業した方が、袋の口のほうに織ネームが来るように
入れて下さっている。
これで、柔らかくて扱いにくいストールを袋に入れ直す作業が、
ずっと楽になる。
細かい配慮に、頭が下がる。

織ネームに糸ロックスを通す。
生地の糸が細く、
そして、ガーゼのようにゆるく織られているので、
糸を引っかけないように
細心の注意を払いながら作業を進める。

そこで、どうしても目が行ってしまう、織ネームの玉留め。


いままで、こんなに丁寧な織ネームの付け方を見たことがあっただろうか。
私は普段、商品のネームは取ってしまう方なので、
ネームの付け方は良く見る方だと思う。

生地の織り方がしっかりしているものや、
糸が太くざっくりおられているものは、
ミシンで付けてあることが多い。
繊細な生地には、やはり手で付けてある。

でも、こんなに小さく、しっかりと、
そして可愛らしく付けてあるのは、
とても珍しいのではないだろうか。

私はこの作業をして下さっている方たちの顔を思い浮かべてみる。
いつも丁寧に、手早く作業を行う女性たち。
この女性たちの仕事如何で、
商品の格が上がったり下がったりする。
織ネームは、その一貫の作業の仕上げ。
お化粧で言えば、最後に差すひと筆の紅のようなもの。
その一瞬まで緊張が持続されていれば、
商品の仕上がりは、格段に良くなる。

この玉留めは
harukiiへの応援メッセージのように思える。
そして、子を嫁がせる母親の気持ちのようなものにも思える。

「頑張ってね。」
「大切にしてもらいなさいね。」
「優しく温めてあげなさいね。」

私はいつも札付けの作業をしながら、
このメッセージを噛みしめる。




中村麻由美さんという本のデザイナー



2012年10月25日(木)

この前のブログにも書いたが、
harukiiのネームや下げ札をデザインして下さっている方は、
実は本のデザイナーだ。
名前を、中村麻由美さんとおっしゃる。
歳は、私と親子ほど違う。
私が親の方だ。

若いけれど、キャリアはしっかりしている。
そして、仕事ぶりも淡々と、きっちりと、手際よく。
とても気持ちがいい。

中村さんは本作りの専門家なので、紙の種類や性格、
そして様々な印刷方法にとても詳しい。
それで、最初は紙のアドバイスを受けるだけのつもりだったのだが
結局デザインまでして頂くことになった。

紙に詳しいだけなら、デザインまでお願いすることは無かったかもしれない。
ただ、彼女にならお願いしてみたい、と思ったのは、
その名刺が素晴らしかったのだ。

彼女の名刺を受け取ったとき、
その紙の厚さが新鮮だった。
今どき、こんなに厚い名刺を作るなんて、贅沢だな。
そして、家に帰って再びじっくり見ると、もっと贅沢なことに
一辺の側面だけ、金色にしてある。
側面といっても、ほんの0.何ミリのことだ。
気づかない人も多くいるだろう。
そこに、すっと金を入れる。
あぁ、おしゃれだな、と思った。

そして、また、空間の使い方も見事だった。
名刺は多くの情報を盛り込まなければならない。
そして、なおかつ、文字が読みやすくなければならない。

彼女の名刺は、それだけ多くの情報が印刷されている、
という印象が全くない。
すっきりと、風通しよく、
良い質の紙の白さが浮き立つようだ。

中村さんの仕事ぶりについて、判断する材料は
彼女のブログに乗せている作品の写真と、この名刺一枚だけだった。
多分、私はこの名刺の金の側面を見ただけで
もうすでに彼女にデザインまでお願いする気持ちになっていたのだと思う。

私の判断は、大正解だった。
その結果については、前のブログで紹介した通り。

そして、今はギフト用のパッケージのデザインまでお願いしている。

先日、その打ち合わせを行った。
その際、彼女が鞄の中から取り出して見せて下さったものがある。
これだ。




「今日この後、納品するんです。」

これは、表紙に布を貼ってあるノート。
もちろん、中村さんの作品である。
【徹 tetsuzo】というネームが貼ってある。

「谷川徹三さんが生前に着ていらした着物の生地なんです。」

私は、その名前を知らなかった。

「詩人の谷川俊太郎さんのお父様で、哲学者の方なんです。
若いころは文化人として、とても有名だった方だそうなんですよ。」

へぇ。そんな有名な人の着物の生地なの?

「ご家族が、徹三さんが日常で着ていらした着物を
沢山残していらっしゃるんですけれど、
何かに使えないかって。
で、縁あって、私がノートを作ることになったんです。」

中村さんらしく、きっちりと作ってある。
そして、二種類の柄の布のバランスが、とてもいい。
おそらく普段着として着古された木綿の着物なのだろうが、
ノートに生まれ変わって、新鮮な表情を見せている。

「これはソフトカバーですけど、ハードカバーも作っているんです。」
「どこに納品するの?」
「ヒカリエです。」

ヒカリエというのは、今年4月に開業した、
渋谷の新しい商業ビル【渋谷ヒカリエ】。
工芸とアートに力を入れているようで、
8階にあるフロアには、47都道府県から集められた、
丁寧に作られた雑貨などを販売する、大きなお店がある。
【d47 design travel store(デザイン・トラベル・ストア)】。
このノートは、そこで売られているそうだ。

「いつまで販売するの?」
「今月一杯なんですが、もし人気が出れば継続されるかもしれません。」

このノートの売り上げは、すべて東北支援のために寄付されるという。
ソフトカバーは、税込で1575円、ハードカバーは2100円だそうだ。
ハードカバーの方の写真は、中村さんのブログに載っている。


皆様、渋谷においでの際は、ぜひ【渋谷ヒカリエ】の8階、
【d47 design travel store】にお立ち寄りください。
下の図の、05 のところです。
  渋谷ヒカリエの8階のフロア案内図


それから、もう一つ。
上の図の 07 の中にある【aiiima(アイーマ) 1】というスペースで、
10月26日から11月4日まで、
『aiiima束見本帖』という展示会が開かれます。

束見本(つかみほん)というのは、本をデザインする段階で作る
本の模型のようなもの。
紙だけ現物と同じものを使って作り、中の文章や外の絵などは
全く印刷してない。
だから、すべて気持ちよいほど真っ白の状態。

それがたくさん展示され、
またそのスペースで、束見本作製の実演がされるそうだ。
中村麻由美さんは会期中毎日そこに詰めていて、
全く自分のオフィスにいるように仕事をするとか。

本の作り方、紙のいろいろにご興味のある方は、
こちらもぜひご覧ください。


中村麻由美さんのブログは、こちら >>>

d47 design travel stlore のサイトは、こちら >>>

aiiima のイベントのご案内は、こちら >>>

中村さんがデザインしたharukiiのパッケージは、こちら 〉〉〉



下げ札、そして初荷



2012年10月21日(日)

少しずつ、商品の発売開始の準備が進んでいる。
本当に、一歩一歩、少しずつ。
でも着実に。

先日からデザイナーさん、メーカーさんと打ち合わせしてきた下げ札が
昨日出来あがってきた。

最初にデザイナーさんと打ち合わせをしたのが、9月20日。
あぁ、そうすると、ちょうど一か月で出来上がってきたことになる。

わぁ、すごい。
これは、かなり超特急なのではないか。
普通のスケジュールを組んでいたのでは、
こうは早く出来あがらなかったと思う。
関わった方々の素晴らしい集中力で、
すべて納期に間に合って出来上がってきた。

納期、とういのは、harukii第一号の卸先様への納品期日だ。
それが、当初より少し早まって、10月22日の午前中に、倉庫必着。
それは、絶対にずらせない。
だから、デザイナーさん、メーカーさんにかなり無理を言って
作業を早めて頂いた。

普通ならデザインが決まった後、
メーカーさんに現物と同じサンプルを作って下さる。
それをこちらでチェックしてから、修正があれば加え、
その後本発注となる。

しかし、今回はなんせ時間がない。
だから、サンプル作製を素っ飛ばして、いきなり本発注した。
デザインの最終判断は、デザイナーさんの、
そしてメーカーご担当者さんの経験と勘に任せた。
一か八かである。

昨日手元に届いた箱をドキドキしながら開けた。
思った通り、いやそれ以上に良い。


これが、ブランドの下げ札。
実は、かなり大きい。
名刺を二枚並べたぐらいの大きさ。

そして、ここがこだわったところ。
その一。
ピカピカしないタイプの銀色の箔押し。
上品な光り方をする。
光の当たり方によっては、少し金色にも見える。
ブランドに一つの色を固定したくないという気持ちから、
下げ札も白い色にした。
ロゴの色も、グレーが基本。
ただ、下げ札には、シルバーを使いたかった。
白い中にも、少しだけ光る文字。
それが、きっと私のブランドに対する期待なのだろう。

銀箔は、こんな薄い紙に押してもらった。
最初、メーカーのご担当者さんは、紙が薄すぎて、
箔押しに紙が耐えられないかもしれない、と仰った。
もう少し厚めの紙を選んだ方が安全だと。

でも、どうしてもこの紙にしたい理由があった。
それが、こだわりの二つ目。

harukiiの商品は柔らかさ、軽さを重んじているため、
生地が薄い。
その生地に札をいくつか下げるのだが、
なるべく生地にダメージを与えない方法や材質を選ばなければならない。
だから、紙はなるべく薄くする必要がある。

このブランドロゴの入っている札の他に、
これも下げる。

これには、ブランドのコンセプトなどが印刷してある。
多くの情報を盛り込み、かつ文字を読みやすくしたい。

その二つを考慮したら、この大きさ。
そして、2枚、4ページになった。

 まず最初のページには、harukiiのブランドコンセプト。

 内側には、ご家庭での洗濯方法が記してある。

最終ページには、品番や素材などの情報と、
原材料の産地、各工程の加工地が記されている。


そのほかに、『デメリット札』と呼ばれる、
お取扱いのご注意の札。
これは、小さめ。

更に、それらを一まとめにして下げる紐も、こだわった。
メーカーさんのサンプルの中から、一番軽くて、柔らかいものを選んだ。
それが、この糸ロックス。
素材は、和紙の糸でできている。
丈夫で細く、軽い。そしてしなやか。
生地にダメージを与える可能性が極めて少ない。
そして、なにしろ品が良い。
こんなに細く、小さい部品なのに、
他のロックスではどうしてもしっくりこなかった。


これだけのものを、薄いストールに付けなければならない。
だから、できるだけ各材料を軽くしたかった。
紙の薄さにこだわった理由は、そこにあった。


そして、最初に戻るが、
メーカーさんのご担当者さんの熱意、工場の職人さんの技術で、
この薄くて軽い紙に、美しく箔が押されて、出来上がってきたのだ。



さあ、これが、すべてのラインナップ。
harukiiの顔。

自己満足と分かっているが、
かなり感動している。


ブランドコンセプトのカードは、二つに折りたたんであるため、
自立する。
他の2枚も、これに立て掛けてみる。

おお、倒れない。
なんと頼りがいのある、ブランドコンセプトカード。
そうだ。
ブランドコンセプトは、しっかり立たなければならない。
すべての基礎なのだから。
こんなに薄い紙だけれども、しっかりと立っている。
そして、ロゴや取扱説明書を支えている。
頼もしい奴。ブランドコンセプトカード。

すべての重さを量ってみたら、3.5gだった。
これを軽いとするか、重いとするか。

今回出荷する2種類のストールのうち、サイズの小さいものは一枚50gである。
50gは、10円玉が11枚ぐらい。
首に巻いてしまえば、その重さは全く感じない。

対して札類の3.5gは、5円玉が1枚弱。
うーん、だとすると、やはり少し重いか。

今は、これが精いっぱいの軽さ。
もちろん、ブランドイメージや情報量も重視した結果、
この大きさ、紙質、量になった。

**********

商品をお買い上げの皆様にお願い。

商品を受け取られましたら、まず、札類を切り取る前に、
①商品に間違いがないか
②商品に傷がないか
をご確認下さい。
商品に問題がなければ、すみやかに札類の紐(糸ロックス)をお切りください。
そして、ゆっくりと商品の柔らかさ、温かさを
首に巻いてお楽しみください。

※商品の検品には万全を期しておりますが、
 万が一、商品が間違っていたり、傷の見落としたあった場合は、
 大変恐れ入りますが、札類は切らずに、付けたままにしておいて下さい。
 そして、購入したお店にその旨お伝えいただき、
 お店からの指示に従ってご返送下さい。
 ご協力、ご理解のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

**********

商品は、来週の水曜日から、卸先様のインターネットショップで販売が開始する。
今日は、この札たちを商品に付けて、
丁寧に梱包し、
卸先様の倉庫に出荷する。

商品の船出だ。
『初荷』というのとは意味が違うが、
初荷と同じように、のぼりや旗を付けて出荷したい気分だ。
やっとここまで来た、というじんわりした感動。
上の文章を読み返してみて、改めて本当に感動してきた。

harukiiのウェブサイトで商品が販売できるようになるまで、
あと一息。
このできたばかりの札たちを額に入れて、
毎日眺めながら、頑張ろう!


2012年10月21日15:30 ヤマト運輸にて初出荷完了。