下げ札、そして初荷



2012年10月21日(日)

少しずつ、商品の発売開始の準備が進んでいる。
本当に、一歩一歩、少しずつ。
でも着実に。

先日からデザイナーさん、メーカーさんと打ち合わせしてきた下げ札が
昨日出来あがってきた。

最初にデザイナーさんと打ち合わせをしたのが、9月20日。
あぁ、そうすると、ちょうど一か月で出来上がってきたことになる。

わぁ、すごい。
これは、かなり超特急なのではないか。
普通のスケジュールを組んでいたのでは、
こうは早く出来あがらなかったと思う。
関わった方々の素晴らしい集中力で、
すべて納期に間に合って出来上がってきた。

納期、とういのは、harukii第一号の卸先様への納品期日だ。
それが、当初より少し早まって、10月22日の午前中に、倉庫必着。
それは、絶対にずらせない。
だから、デザイナーさん、メーカーさんにかなり無理を言って
作業を早めて頂いた。

普通ならデザインが決まった後、
メーカーさんに現物と同じサンプルを作って下さる。
それをこちらでチェックしてから、修正があれば加え、
その後本発注となる。

しかし、今回はなんせ時間がない。
だから、サンプル作製を素っ飛ばして、いきなり本発注した。
デザインの最終判断は、デザイナーさんの、
そしてメーカーご担当者さんの経験と勘に任せた。
一か八かである。

昨日手元に届いた箱をドキドキしながら開けた。
思った通り、いやそれ以上に良い。


これが、ブランドの下げ札。
実は、かなり大きい。
名刺を二枚並べたぐらいの大きさ。

そして、ここがこだわったところ。
その一。
ピカピカしないタイプの銀色の箔押し。
上品な光り方をする。
光の当たり方によっては、少し金色にも見える。
ブランドに一つの色を固定したくないという気持ちから、
下げ札も白い色にした。
ロゴの色も、グレーが基本。
ただ、下げ札には、シルバーを使いたかった。
白い中にも、少しだけ光る文字。
それが、きっと私のブランドに対する期待なのだろう。

銀箔は、こんな薄い紙に押してもらった。
最初、メーカーのご担当者さんは、紙が薄すぎて、
箔押しに紙が耐えられないかもしれない、と仰った。
もう少し厚めの紙を選んだ方が安全だと。

でも、どうしてもこの紙にしたい理由があった。
それが、こだわりの二つ目。

harukiiの商品は柔らかさ、軽さを重んじているため、
生地が薄い。
その生地に札をいくつか下げるのだが、
なるべく生地にダメージを与えない方法や材質を選ばなければならない。
だから、紙はなるべく薄くする必要がある。

このブランドロゴの入っている札の他に、
これも下げる。

これには、ブランドのコンセプトなどが印刷してある。
多くの情報を盛り込み、かつ文字を読みやすくしたい。

その二つを考慮したら、この大きさ。
そして、2枚、4ページになった。

 まず最初のページには、harukiiのブランドコンセプト。

 内側には、ご家庭での洗濯方法が記してある。

最終ページには、品番や素材などの情報と、
原材料の産地、各工程の加工地が記されている。


そのほかに、『デメリット札』と呼ばれる、
お取扱いのご注意の札。
これは、小さめ。

更に、それらを一まとめにして下げる紐も、こだわった。
メーカーさんのサンプルの中から、一番軽くて、柔らかいものを選んだ。
それが、この糸ロックス。
素材は、和紙の糸でできている。
丈夫で細く、軽い。そしてしなやか。
生地にダメージを与える可能性が極めて少ない。
そして、なにしろ品が良い。
こんなに細く、小さい部品なのに、
他のロックスではどうしてもしっくりこなかった。


これだけのものを、薄いストールに付けなければならない。
だから、できるだけ各材料を軽くしたかった。
紙の薄さにこだわった理由は、そこにあった。


そして、最初に戻るが、
メーカーさんのご担当者さんの熱意、工場の職人さんの技術で、
この薄くて軽い紙に、美しく箔が押されて、出来上がってきたのだ。



さあ、これが、すべてのラインナップ。
harukiiの顔。

自己満足と分かっているが、
かなり感動している。


ブランドコンセプトのカードは、二つに折りたたんであるため、
自立する。
他の2枚も、これに立て掛けてみる。

おお、倒れない。
なんと頼りがいのある、ブランドコンセプトカード。
そうだ。
ブランドコンセプトは、しっかり立たなければならない。
すべての基礎なのだから。
こんなに薄い紙だけれども、しっかりと立っている。
そして、ロゴや取扱説明書を支えている。
頼もしい奴。ブランドコンセプトカード。

すべての重さを量ってみたら、3.5gだった。
これを軽いとするか、重いとするか。

今回出荷する2種類のストールのうち、サイズの小さいものは一枚50gである。
50gは、10円玉が11枚ぐらい。
首に巻いてしまえば、その重さは全く感じない。

対して札類の3.5gは、5円玉が1枚弱。
うーん、だとすると、やはり少し重いか。

今は、これが精いっぱいの軽さ。
もちろん、ブランドイメージや情報量も重視した結果、
この大きさ、紙質、量になった。

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商品をお買い上げの皆様にお願い。

商品を受け取られましたら、まず、札類を切り取る前に、
①商品に間違いがないか
②商品に傷がないか
をご確認下さい。
商品に問題がなければ、すみやかに札類の紐(糸ロックス)をお切りください。
そして、ゆっくりと商品の柔らかさ、温かさを
首に巻いてお楽しみください。

※商品の検品には万全を期しておりますが、
 万が一、商品が間違っていたり、傷の見落としたあった場合は、
 大変恐れ入りますが、札類は切らずに、付けたままにしておいて下さい。
 そして、購入したお店にその旨お伝えいただき、
 お店からの指示に従ってご返送下さい。
 ご協力、ご理解のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

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商品は、来週の水曜日から、卸先様のインターネットショップで販売が開始する。
今日は、この札たちを商品に付けて、
丁寧に梱包し、
卸先様の倉庫に出荷する。

商品の船出だ。
『初荷』というのとは意味が違うが、
初荷と同じように、のぼりや旗を付けて出荷したい気分だ。
やっとここまで来た、というじんわりした感動。
上の文章を読み返してみて、改めて本当に感動してきた。

harukiiのウェブサイトで商品が販売できるようになるまで、
あと一息。
このできたばかりの札たちを額に入れて、
毎日眺めながら、頑張ろう!


2012年10月21日15:30 ヤマト運輸にて初出荷完了。




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