2012年10月5日(金)
福井県鯖江市 → めがね
愛媛県今治市 → タオル
岡山県倉敷市児島 → デニム
こんなふうに、地名と製品が結びついてすぐに出てくるようになった。
もちろん、学校の社会科で習ったし、調べれば簡単に出てくるが、
ファッション雑誌や流行情報誌に良く取り上げられ、
若者の会話にまで出てくるようになったのは、最近ではないだろうか。
では、クイズ。
新潟県燕市。
ここの特産品はなんでしょう。
答: カトラリー (スプーン、フォークなどの、金属製洋食器)
なんと、国内生産の90%のシェアを誇る。
つばめし。
なんと可愛らしい響き。
それに反して、金属食器というクールなものを作っているとは。
昨日、すごいものを見た。
東京外苑前にある、SUSというギャラリーショップにて。
ここには、SUSブランドの食器が並んでいる。
すごいものとは、これのこと。
この氷、お昼の12時ごろに入れたそうだ。
この写真を撮ったのは、何時でしょう。
答: 午後5時。
ということは。。。
5時間経っている?
それなのに、氷が溶けない!
????
なぜ???
WHY?!?
ホワーイ?!?!?
外側には、水滴一つついていない。
いえいえ、ここは冷凍庫ではありません。
冷凍庫だったら、私は1秒も居られませんから。
種明かしはこれ。
実は、このカップ、二重構造になっている。
材質はチタン。
そして、チタンとチタンの間は真空になっているそうだ。
これで、中のものの温度が外の温度に影響されず、
そのまま長時間変化しないのだそうだ。
外側のチタンにも中身の温度が伝わらないので、
持っても全く冷たくない。
だから、水滴もつかない。
私はカフェで氷入りのお水が出ると、必ず紙を敷く。
テーブルがびしょびしょになるからだ。
このカップは、その必要もない。
ん?
持っても冷たくないということは、
持っても熱くないということ?
ならば、熱いお茶やコーヒーも、
ふうふう言いながら、カップをしっかり持って飲めるのでは?
最近シニアーズと生活を始めたものだから、
ものごとすべて老人目線で見る癖がついている。
老人は、自分の手で作業をしなくなると、
掌の皮が薄くなる。
まるで、幼児のように柔らかくなる。
そして、熱いものが持てない。
こっくりしたほうじ茶をふうふう言いながら飲みたいのに、
しっかり持てない。
だから、お茶碗が熱いまま、口のところだけつまむように持つものだから、
落してしまわないかと、こちらは心配でしょうがない。
私は父のために、熱くならない湯のみ茶碗を
探していたところなのだ。
これだ!
これなら、大丈夫!
あのう、ちょっとわがままなお願いなのですが、
といって、カップにお湯を注いで頂いた。
ぜ~んぜん熱くない。
すごい。
そして、なんと、軽い!
お湯を入れても、まったく重くならない。
紙コップを持っているような感じ。
なんだ、この素材は?
金属が二重にもなっているのに、どうしてこんなに軽い?
購入即決。
このカップ、着色してあるわけではないのに、色が5種類ある。
特殊な技術を使って、酸化皮膜をミクロンレベルの厚さで調整してある。
それが光りに反射して、色が違って見えるのだという。
こちらのブルーは、紫色にも見える。
ヨーロッパの展示会で、イタリア人をして
「カップの中に『青の洞窟』を見た」、と言わしめた。
こちらはボール。
赤いようなピンクのような、表現の難しい繊細な色。
同じ色でも、それぞれに微妙に色合いが違う。
で、私が購入したのは、これ。
一見ゴールドに見えるが、
光りの当たり具合で、ピンクが浮かび上がる。
だから、色名は
【さくら】。
熱々のコーヒーが美味しい季節になってきた。
それにちょっとウィスキーを垂らして飲んだら、どんなに美味しかろう。
カカオたっぷりのチョコレートをつまみながら、
久しぶりに谷崎でも読んでみようか。
なんて気にさせる。
【SUS】は藤巻百貨店で取り上げられています。
マネージング&クリエイティブディレクターの
鶴本晶子さんと藤巻幸雄さんの対談はこちら。 >>>
SUSギャラリーのサイトは、こちら。 >>>
地図は、こちら。 >>>
よーし、のむぞー、ワイン!
あれれ???
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