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【お知らせ】harukiiオンラインショップにチャリティ商品が追加されました。



2016年11月24日(木)

クリスマスイヴまでちょうど一か月というこの日、
東京では54年ぶりに11月中に雪が降りました。
ホワイトクリスマスの前触れかもと、少しウキウキしております。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

本日よりharukiiオンラインショップのチャリティ対象品に
【ぼかし染シルクカシミヤストール Mini2】が加わりました。


harukiiはいつも、 体調を崩されたり、ちょっと元気をなくしている方が、
首の回りに巻くことでホッとできるようなストールやスカーフを作りたい、
という思いで商品を作っております。
それが、harukiiのスタートの発端、そして理念でもあります。

今回第二弾として加えたこの【ぼかし染シルクカシミヤストール Mini2】は、
まさしくharukiiの理念を体現したようなストールです。
とろけるような肌触りで小振りのストールは、
「本当に柔らかくて気持ちよい」「もう放せない」というお声を
これまでに多くのお客様より頂戴しております。
わずか20gという軽さが、首に巻いているのをすっかり忘れさせてくれ、
しかもいつの間にか身体が温まっているという不思議さ。
ぜひこの機会に、この使用感を体験してみて下さい。

チャリティー商品は通常の価格より値下げしてあります。
この商品の売り上げは、被災地への義援金、
もしくは被災地支援の活動に寄付させて頂きます。
(送り先は、その都度一番良いと思われる団体をharukiiにて選定いたします。)

また、この商品をお買い上げ頂き、被災地へのお見舞いにお遣い頂く場合、
ぜひ備考欄にその旨をお書き添え下さい。
商品の簡易な洗濯方法をお入れいたします。

本商品以外でも、harukii商品を被災者へのお見舞いとしてお買い上げ頂く場合、
備考欄にてその旨お知らせ下さい。 
弊社からも何らかのご協力をさせて頂きたく存じます。

微力ながら、どなたかのお役に立つことができましたら、この上なく幸せに存じます。
皆様のご理解、ご協力を賜わりますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。


harukii
髙橋裕子

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【お知らせ】【ぼかし染ラミー薄羽ストール S 夏霞】へのお客様からのコメントを追加しました。



2016年7月26日(火)

全国的に大気が不安定の週明けとなりました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、STYLE STORE様に、
【ぼかし染ラミー薄羽ストール S 夏霞】へのコメントを頂きました。
コメント集に追加いたしましたので、ぜひご覧ください。 >>>

また、STYLE STORE様のつくり手ブログに、
このコメントへのご返事も乗せましたので、
こちらもぜひご覧ください。 >>>

体調管理が難しく、夏バテされている方も多いと存じます。
栄養と睡眠。
忙しい時には何かと削られてしまう二つですが、
この時期は特に大切にしたいものです。

皆さま、何卒くれぐれもご自愛くださいませ。

haurkii
髙橋裕子





【お知らせ】harukiiオンラインストアにて【ぼかし染シルクウール・ガーゼストール】の販売が始まりました。



2015年11月30日(月)


本日より、harukiiオンラインストアにて
【ぼかし染シルクウール・ガーゼストール】の販売を開始いたします。

絹と羊毛を撚り合わせ、髪の毛より細い糸で織った
極薄のガーゼストールです。

Lサイズは幅80~95cm、長さ190cmという大きさながら、
その重さはわずか50g。

幅40~43cm、長さ95cmのミニサイズに至っては、13gという軽さ!

身に付けているのをすっかり忘れてしまうほどです。

けれども、その保温力は偉大です。
薄いガーゼの間にたっぷりと暖かい空気を孕み、
首や肩をしっかり守ります。

色は【ぼかし染ラミー薄羽ストール】でおなじみの
山形県鶴岡市での手捺染でのぼかし染め。
Lサイズは、一枚の中に5色、
SサイズとMiniサイズは3色の違う色の連なりを見せています。
お互いの色が穏やかに交じり合い、
全体に広がる柔らかな雰囲気。
職人さんの感性と手わざの確かさが際立つ一品です。

冷たい空気からしっかり首元を守りたいこれからの時期、
肩に負担を掛けないこの軽くて薄いガーゼストールを
ぜひお試しください。

harukiiオンラインストアへは、こちらからお入りください。 〉〉〉


※2015年11月29日から2016年2月12日まで、ウィンターキャンペーンを開催中です。
 詳しくは、こちらをご覧ください。

「2015~16 ウィンターキャンペーン その1」

「2015~16 ウィンターキャンペーン その2」

「2015~16 ウィンターキャンペーン その3」




【お知らせ】TENOHA&STYLE STOREにて春夏物の発売が始まりました。



2015年4月29日(水)

いよいよ大型連休が始まりました。
長い方は、すでに先週の土曜日から
お休みを取っていらっしゃるのではないでしょうか。
そうると、まるまる2週間のロングバケーションですね。
海外にお出かけの方も多いことと思いますが、
意外にも自宅でゆったり過ごす、という方が一番多いそうですね。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

さて、当ブログでもご紹介いたしましたが、
昨年11月に、東京・代官山にSTYLE STOREがセレクトするライフスタイルショップ
【TENOHA & STYLE STORE】がオープンいたしました。


中庭のあるゆったりしたスペースで、
開店以来多くのお客様でにぎわっています。


昨日より、harukiiの春夏物が2点加わりました。

【ツートーン・ガーゼスカーフ】 7色
 ・ピンク
 ・ディープピンク
 ・ライトブルー
 ・ネイビー
 ・ライトグレー
 ・チャーコール
 ・ライトベージュ
ツートーン・ガーゼスカーフ ピンク

 素材:綿100%(長綿という上質の原料を使用しています。)
 幅: 60cm
 長さ:75cm
 房: 1.5cm
 重さ:約25g
 税込価格:4320円
 ちょうどバンダナと同じくらいの大きさです。
 巻き方も、バンダナと同じようにお使い頂けます。


【ぼかし染ラミー薄羽ストール S】 3色
 ・グレー
 ・グリーン
 ・水縹(みずはなだ)

ぼかし染ラミー薄羽ストール グレー

 素材:麻(ラミー)100%(髪の毛より細い糸を使用しています。)
 幅: 105cm
 長さ:85cm
 房: 2~2.5cm
 重さ:約17g
 税込価格:15120円
 正方形に近いので、三角に折って、肩にふわりと掛けたり、
 首にクルリと巻いたり、巻き方はいろいろ楽しめます。
 きちんとアイロンを掛けると、華やかな雰囲気になり、
 パーティにもお使い頂けます。


これからますます日差しが強くなり、汗を多くかく季節になります。
どちらの商品も植物の繊維でできており、
汗を良く吸い取ります。
特にラミーの方は、通気性も抜群。
たった17gと、身に付けているのを忘れるくらいの軽さです。
どちらも繊維が上質で、使う程に柔らかくなります。
母の日、父の日のプレゼントにも最適。
おすすめ商品です。

お店にはこのほかに、
目利きバイヤーさんが全国から集めた、
シンプルでしっかりしたつくりの良品が
所狭しと並んでいます。
きっとお気に入りが見つかることと思います。
(奥にあるイタリアンレストランも、とても美味しいと評判です♪)

代官山にお出かけの皆様。
ぜひTENOHAにお立ち寄りください。

harukii
髙橋裕子


TENOHA & STYLE STORE
OPEN / 11:00~20:00
TEL / 03-5784-0741
〒150-0034 東京都渋谷区代官山町20-23 TENOHA代官山
アクセス: 東急東横線 代官山駅 徒歩3分
地図は、こちら 〉〉〉






【お知らせ】STYLE STOREにて【ぼかし染ラミー薄羽ストール S 水縹】の発売が始まりました。



2015年4月11日(土)

本日午前10時より、STYLE STORE(スタイルストア)にて、
【ぼかし染ラミー薄羽(うすば)ストール S】の新色の販売を開始いたします。


昨年の春に発売以来、人気のある商品です。

人気の秘密は、その薄さとつややかさにあります。
ラミーという、日本古来の繊維を100%使ったこのストールは、
Sサイズにして、重さわずか17g。
身に付けているのを忘れてしまう程の軽さです。

そして、適度に張りがあるその生地は
光をふんだんに通します。
透き通るように薄いため、色が重なり合い
奥深い色合いを見せます。

これまで、ブルー、グレー、グリーンの三色がありましたが、
今年は水の色、水縹(みずはなだ)を加えました。

今回は、初めて和名で色の名前を付けました。
染め上がりの生地を見て、
日本語の響きがふさわしい色だと思ったからです。

山、雪、そして雪解け水を集めた清流が
自然と思い起こされます。
私の生まれた土地からよく見えた白山の山並みと
澄み渡る青空が、目に浮かびます。
そんな色に染まったラミーの薄羽ストール。
ぜひその色合い、そして優しい風合いをお楽しみください。


【ぼかし染ラミー薄羽ストール S】
幅: 105cm
長さ:85cm
房: 2~3cm
税込価格:15120円


Style Storeのページは、こちらをご覧ください。 >>>

★本日ご注文分は、ポイントが20倍になります!



皆様のご来店を、心よりお待ちしております。

harukii
髙橋裕子


「STYLE STOREにて【ぼかし染ラミー薄羽ストール】の発売が始 まりました。」






【お知らせ】STYLE STOREにて【ぼかし染ラミー薄羽ストール】の発売が始 まりました。



2014年6月24日(火)

本日午前10時より、STYLE STORE(スタイルストア)にて、
【ぼかし染ラミー薄羽ストール】の発売がスタートしました。



左から ブルー、グリーン、グレー

この生地は、ラミー100%でつくられております。
それも、極々細い日本製の糸で。
糸の会社のお話では、
おそらく工業製品として、つまり量産製品として、
ラミーという繊維をここまで細い糸にできたのは
世界初ではないか、ということです。

【ぼかし染ラミー薄羽ストール S 】
幅: 105cm
長さ:85cm
房: 2~3cm
税込価格:15120円



★本日ご注文分は、ポイントが20倍になります!


皆様のご来店を、心よりお待ちしております。

harukii
髙橋裕子




2013春夏 シルクカシミヤ平織ストール #4



2012年11月2日(金)

10月のとても気持ちの良いある日、
秦糸染工場でharukiiのシルクカシミヤのストールを染めるところを
見せて頂いた。

いつものように、気持よく掃除された工場内。

今日染めて下さるのは、Marron(マロン)。
栗色のような色だ。
それをぼかし染めにする。
秦さんは、写真を撮りたいという私のリクエストのために、
事前に地染めをしていて下さった。
そして、これから濃い栗色を染める。
染めたくないところは、白い紐でしっかりと縛ってあり、
栗色の染液が浸み込まないようにしてある。

 染液の温度を上げながら、手でストールを浸していく。

 何度も上げたり、
 下したり、を繰り返す。

途中、頃合を見計らって、
更に染液を足し、濃い色に染める。
染液の色は、黒に近くなった。
 再び上げたり、
 下したり、を繰り返す。
どうだろう。しっかり染まっているだろうか。
 染まり具合をちょっと見てみる。
染液の温度が上がってきたので、
ちょっと素手で扱えなくなってきた。
 ワイヤーに吊り下げ、
 コントローラーで上げ下げする。
 染液の温度は100℃に近い。
あ、秦さん、いつの間にか眼鏡を外した。
そう、湯気で曇って見えないからね。
 そろそろ染まっただろうか。
 ちょっとだけ端を切って、水に晒し、
ティッシュに包んで、ぎゅっと絞ってみる。
ティッシュに色が付かない。
これは、染料が完全に繊維の中に入り込んだ証拠。
やっと染めあがった。
そして、黒に近かった染液は、薄口しょうゆのお吸い物のように
薄くなっている。
 染液から上げたばかりのストールを水に浸す。
 そして、じゃぶじゃぶ洗う。
 ずっと腰を曲げたままの状態で、作業が続く。
 さぁ、やっと余分な色が落ちたかな。
ここからがお楽しみ。
白い紐を解いて、ぼかし具合を見る。
秦さん、ちょっとワクワクしている。
 さぁ、どうなったか。
紐を解いて、再びじゃぶじゃぶ。
余分な染液を完全に落す。
 洗い終わったら、遠心分離機のような脱水機にかけて、
一気に脱水。
 ここから水が出なくなるまで、しっかり絞る。
 さぁ、できましたよ。
 まだ湿っているストールを持って、秦さんが表に出る。
ぱーっと開いて見せてくれた。
あ、しっかりと染まってる。
面白い染め分け。
これは、秦さんのセンス。
一枚一枚、染具合が変わる。



明るい光の中で、Marronを広げてもらった。
すごくモダンな柄になった。

秦さん、渾身の出来。

三代目の彼は、お父さんがやっていなかった生地染を自分で始めた。
染料や薬剤の種類、そし分量、そして入れるタイミング、
それに染液の温度や染時間など、
いままでいろいろなことを試行錯誤して、
その末に、ここまで辿り着いだのだという。

そんな秦さんの手で、こうやって一枚一枚、ストールが染められていく。
世界に一枚だけの手染めのストール。
温かさと柔らかさ、
そして味のある染具合は、手染めならではのものだ。


◆こちらの商品は、【harukii オンラインショップ】で購入できます。
 L、S、XSの3サイズそろえております。
 また、他にも色違いがございます。








2013春夏 シルクカシミヤ平織ストール #3



2012年9月22日(土)

ビッグサイトの展示会のあと、すぐにご商売の話を頂いたお客様がある。
最終日にそのバイヤーの方がいらしたとき、私の印象に深く残った。

私より二回りほど若く見えるその方は、とても美しい女性だった。
若いけれども商品の見方はプロのそれで、
言葉や振る舞いには、確かな自信が溢れている。
それでいて、謙虚さとわずかな甘酸っぱさを持ち合わせている、
とても魅力的な女性だった。
名刺を頂いて、さもありなんと合点した。
インターネットの情報サイトで有名な会社の方である。
国内外の商品を何百、何千と見ている方である。
商品の見方に無駄がないのは当たり前である。

展示会のあとお礼のメールをお出ししたら、すぐにご返事が返ってきた。
「お取引きを考えたい」と。
心の中で、密かにガッツポーズである。
誰が見ているわけでもないので、堂々とすればいいものを、
なぜか密かにこぶしを握る。
わたしはつくづく小心者である。

お話は順調に進み、今ほぼお取引は決まりかけている。
今回、その卸先様のために、別注色でストールを染めようと思っている。
別注色というのは、そのお先にだけに卸す色である。
もう、わが社にとっては最初のお客様なので、
特別格である。わたしも舞い上がっている。

わが社では、シルクカシミヤの糸を使った平織のぼかし染めのストールを
11月に発売開始する。
静かにharukiiの商品がデビューするわけだが、
もしこの卸先様とのご商売が決まれば、
同時に発売となる。
静かにスタートする予定のharukiiだが、クラッカーの少しは鳴らしたい。
マーチングバンドは無くても、くすだまの一つも割りたい。
それをしない代わりに、そのお客様に別注色をプレゼントする。
お客様のサイトでのharukiiデビューに花を添えるためである。
harukiiを買いたいと思って下さるお客様は、
もちろん地味なharukiiでお買い上げ頂けるし、
そちらの華やかな情報サイトの方でもご購入頂ける。

その別注色でのサンプルを、大至急工場さんに作ってもらわなければならない。
色指示は、こちらから色サンプルを送る。
昨日、その色を選び、その日宅配便に載せなければならなかった。

ちょっと用事があって、色選びの作業を変った場所で行った。
病院の待合室である。
時間がなくて、そこで行うことになってしまった。

外来用ではなく、入院病棟のその待合室には、
幸いにも、先客がなかった。
ストールを広げ、色を塗った画用紙のカードを広げ、
母と二人であれやこれやと、楽しみながら色を選んでいた。

そこへ、小柄なご婦人が杖をついて入ってこられた。
黄色いパジャマをお召しなので、入院されているのだろう。
こちらはトーンを落とすでもなく、夢中で色を選んでいる。

と、そのご婦人がこちらに話しかけられた。
「染色ですか?」
「はい、ストールを染めるんです。」
「そうですか。綺麗な色ですね。私も昔、織物をやっておりました。」
「まぁ。そうなんですか。」
それからしばし、そのご婦人との会話を楽しんだ。

ご婦人は、こちらの手にしているピンクのストールを
「美しいですね」と何度も褒めて下さった。
「ちょっと掛けてご覧になりますか?」
この柔らかさ、軽さを感じて頂きたくて、そう申し上げてみた。
ご婦人は嬉しそうに、「いいですか?」と仰る。
黄色のパジャマの上に、ピンクのシルクカシミヤをふわりと巻いて差し上げた。

うわぁ。
お肌が急に明るくなった。
表情も軽くなられた。
そして、黄色のパジャマにピンクが似合うこと!
その場が急にぱーっと明るくなった。

厚かましくも、ずうずうしくも、ご病気で入院されているそのご婦人に
「写真をお撮りしても宜しいでしょうか?」と尋ねると、
その方は快く「どうぞ」と仰る。
すぐにiPhoneを取り出し、シャッターを押した。
写真をお送りしたいと申し上げると、すぐに住所を教えて下さった。

来週月曜日には退院される由。
今日明日が長い入院生活がいよいよ終わる、最後の週末、ということだ。
そんな入院の疲れなど微塵も感じさせない、
聡明で美しいご婦人だった。

つくづく思う。
このシルクカシミヤのストールは、美しい女性を引き寄せる。
不思議な力を持っている。
畳んでおいたらその魅力は分かりにくい。
女性の首の周りに纏わって、初めて俄かにその魅力を発揮する。
なんとも不思議なストールである。

その後、教会でボランティアをされているお話などを楽しく伺って、
ご婦人は病室に戻られた。

私は再び色選びの作業に戻った。
私より二回り違う、あの女性と、
そして、私の母くらいの年齢のこの女性と、
二人の美しい人に似合うよう、とイメージしたら、
色選びの作業は、一層楽しくなった。

その後無事に「これだ」と思える二色を選び、その日の宅配便で発送した。
どんなストールに仕上がってくるか、楽しみだ。

シルクカシミヤ平織ストール Pink

2013春夏 シルクカシミヤ平織ストール #2



2012年8月9日(木)




色の難しさ、そして素材の不思議さを感じた一枚だ。


ニューヨークの展示会直前に仕上がってきたサンプルは、
はっきり言って、気に入っていない。

展示会場はガンガンに冷房を効かせてあって
出展者はみなガタガタ震えていた。
私たちは展示商品がストールなので、
みなサンプルを首や肩、腰に巻いてなんとか凌いだ。

そのときに、やはり気に入ったサンプルを巻く。
私はなぜか、シルクカシミヤのサンプルに手を伸ばさなかった。
素材は暖かいことは分かっているのに、
なぜか一度も巻こうとしなかった。

来場者からも人気がなかった。
気持ちが忙しなく動いていて、
そのことに心が行っていなかった。

思っていたのと違う、と気が付いたのは、
展示会が終わってからだった。
発注した色と微妙に違っている。
染め方も違っている。
この素晴らしく優しく柔らかい素材の良さが、ちっとも出ていない。
ストールのサンプルは、どことなく貧相な顔をしていた。

これはやり直しだ。
発注した色と見比べてみる。
とても微妙な違いだ。
しかし、その微妙さが、全く印象を変えてしまう。

時間がなかったため、展示会前に試し染めを確認しなかった。
これは染屋さんのミスではない。

しかし、色を直したところで、本当に豊かな表情になるのだろうか。
根本的な色の選び方が間違っているのではないか。
この細いシルクカシミヤの糸には、
相応しい色が限定されているのではないか。

そもそも、シルクカシミヤは防寒のための素材である。
季節は秋、冬がふさわしい。
だから、色もこっくりとした深く落ち着いた色が似合う。

でも、寒がりの私は、春がかなり進んでも、
こういう暖かい素材を首に巻く。
5月、6月になっても、巻いている。
きっと私のように寒がりの人は、何人もいる。
年配になればなるほど、体温の調節が利かなくなるため
暖かいストールを必要としている人は、多いだろう。

だから、どうしてもこの柔らかく暖かい素材で、
春らしい色のストールを作りたい。

あ、そうか。
春らしい色だけれど、求めているのは暖かさだ。
一目見て暖かさを感じる色でなければならないのだ。

もう一度サンプルを見る。
春にふさわしい、爽やかな色だ。
リネンに載せたら、気持ちいい色だ。
でも、この素材には合っていない。

これだ。
きっと、これなんだ。

ニューヨークの凍えるような展示会場で、このストールを巻かなかったのは、
きっとサンプルが寒い顔をしていたからだ。
ストール自身も、さぞや居心地の悪い思いをしていたことだろう。
ごめんね。
私たちがわざわざカシミアヤギから毛をもらうのは、
暖かさもらうためなのだから、
ちゃんとそのことに沿った表情に仕上げなくちゃね。

武藤さんが教えてくれた言葉を思い出す。

『糸正直』

もう一度最初からやり直してみよう。
春らしくて暖かい色。
それが見つかるまで、もうひと踏ん張りしてみよう。

色って難しいけれど、面白い。
そして、素材の持つ力は、強くて不思議だ。



◆こちらの商品は、【harukii オンラインショップ】で購入できます。
 L、S、XSの3サイズそろえております。
 また、他にも色違いがございます。






「2013春夏 シルクカシミヤ平織ストール #1」

「2013春夏 シルクカシミヤ平織ストール #3」

「2013春夏 シルクカシミヤ平織ストール #4」





2013春夏 シルクカシミヤ平織ストール #1



2012年6月27日(水)

数年前、機屋さんがこんなことを言った。
「ロロ・ピアーナの糸、あるよ」
「え?」
「興味ある?」
「あります! 大あり!」

時は遡って、もう15年ぐらい前。
私はビスポークというものにとても興味を持っていた。

英語で bespoke (ビスポーク)、イタリア語で su mizura (ス・ミズーラ)。
お仕立服のことである。
当時はメンズ雑誌を舐めるように読んでいた。

メンズ雑誌は生地や製法の説明が、詳細に載っている。
工場の取材も、丁寧になされる。
「ションヘルで織ったスーツ地」なんて脚注を見ると
血が騒いだ。

※ ションヘル=旧式の低速織機。糸を横に運ぶスピードが遅いので、糸に無理な力がかからず、生地がふっくらと仕上がる。

で、そのうち好奇心がむずむずして、一度作ってしまった。
ビスポークのスーツ。
もちろん、女性仕様で。

テーラーに出かけ、生地を選び、スーツの形を選ぶ。

生地を選ぶとき、生地帳を何冊か見せてもらった。
「こちらがロロ・ピアーナ社、こちらがゼニア社」
「で、こちらが国産の生地」
イタリアやフランスの生地は、
一社ずつそれぞれの会社の生地だけをまとめた生地帳なのに対して、
日本製の生地は、「御幸毛織」以外は
生地の会社名も分からず、一冊にまとめられていた。
その日は「国産の生地で仕立てよう」と決めて出かけて来ていた。
だから、その十把一からげのような扱いに、ちょっと落胆した。

あこがれの「ロロ・ピアーナ」の生地帳は、
それだけ見ていてもうっとりする。
ロロの生地はどれもしなやかで光沢があり、ドレープが美しかった。
随分前に、これもメンズ雑誌に出ていたが、
生地帳を作るときも、その生地の並べ方に神経を使っているという。
私は結局、ロロ社の薄いストライプの入った、濃紺の生地を選んだ。

それ以来、私は「ロロ・ピアーナの生地を使った女」として
まるでロロ社の上顧客のような気分になっている。

で、機屋さんとの会話に戻る。

「ロロ・ピアーナもいいんだけど、もっといい糸あるよ。」
「え、どんな糸ですか?」
「それはねぇ。。。へへへ。」
もったいぶっている。
「俺っちで別注で作ってもらってるんだ」
「へぇぇぇぇ。」

驚いてしまった。
普通、機屋さんが別注で糸を作ることはない。
糸をオリジナルで作る場合、何百キロという発注量になる。
それだけの量を消化するには、大量の生地を織らなければならない。
しかし、お客様からの発注なしに、
機屋さんが勝手に生地を織ることはしない。
だから、糸は倉庫に長い間眠ることになる。
そんな在庫を長期間持つリスクを、
機屋さんは決して取らない。
普通は、糸問屋さんの在庫から、必要量だけ買うのだ。

しかし、この機屋さんは、自分で糸を別注してしまったのだ。
その糸は、シルクとカシミヤの混紡糸。
それがまた、実にいい。
しっとり、ねっとりしたカシミヤと、腰と張りのあるシルクが
絶妙な分量で混ざっている。
その糸で織られたストールのサンプルを巻いてみる。
しっとしりていて、ふっくらしていて、とても温かい。
そのうち、何ともいえない幸福な気持ちになる。

その糸を見せてもらって以来、
私はその糸にぞっこんである。

来年の早春用に、この糸を100%使用したストールを入れる。
サイズは男性でもゆったりと巻ける大きさ。
色は3色。グリーン、ピンク、ブルー。
それをゆったりとしたぼかし染めにしてもらう。

糸の在庫はたっぷりあるし、ストールのサイズもたっぷり。
そして、一枚一枚たっぷりの洗液のなかでゆっくり染められるストールは、
さぞ仕上がりの表情も、余裕のある顔をしているだろう。

このストールを首にぐるぐる巻いて
まだ春浅い早朝の森を、愛犬と一緒に散歩しよう。
(もし犬を飼っていればの話だが。)



● ロロ・ピアーナ のウェブサイトはこちら >>>>>

● ションヘルの動画を見つけました。>>>>> 音が大きいので気を付けてくださいね。



◆こちらの商品は、【harukii オンラインショップ】で購入できます。
 L、S、XSの3サイズそろえております。
 また、他にも色違いがございます。
 寒さが増すこの季節、ぜひ軽くて暖かいこのストールをお試しください。






「2013春夏 シルクカシミヤ平織ストール #2」

「2013春夏 シルクカシミヤ平織ストール #3」

「2013春夏 シルクカシミヤ平織ストール #4」