2016年1月13日(水)
去年の夏ごろ偶然に見つけた、
インターネットのラジオ局。
【OTTAVA】(オッターヴァ)
クラシック音楽を中心に流している。
スポンサーが多くなく、
番組中にコマーシャルがほとんど入ってこない。
クラシック音楽には(にも?)詳しくないので、
聞き覚えのある曲が流れて来ても、
作者や曲名がわかることはあまりないが、
聞いたことがない曲も多く、
私にとってはとても新鮮だ。
今朝電車で移動中に、スマートフォンで聞いていると、
番組を進行している方(この番組では“プレゼンター”と呼ぶ)が
「今日はフォスターの命日です」
と言っていた。
フォスターって、あのフォスター?
小学校の時に音楽の時間にならった、
あの「は~るかなるスワーニーがわ~♪」という、
あのフォスターだろうか。
ラジオを聞き進んでいると、
どうもあのフォスターらしい。
今の子供たちは、知っているだろうか。
『草競馬』とか、『おおスザンナ』とか。
プレゼンターはこう続ける。
「フォスターの時代には今のように印税というシステムがなく、
曲は流行しても、フォスター自身は金銭的に大変苦労したそうです。」
「38歳の時にNYのホテルで無くなりましたが、
その時の所持金はたった38セント。」
そんなことがあるのだろうか。
死後100年以上たった今でも、
こんな外国でも歌われ、
小学校の教科書にも載っている。
そんな有名な作曲家が、
亡くなる時に持っていたお金がたった38セントだなんて。
そのあとプレゼンターが流してくれたのは、
ヤッシャ・ハイフェッツが編曲・演奏したフォスターの一曲だった。
ながれるような優美な調べ。
口ずさみやすいメロディー。
子どもから大人まで、
だれでもすぐに覚えられるような曲だ。
そんな素晴らしい曲をたくさん作った人が、
ほとんど無一文で死んでしまうなんて。
フォスターのお蔭で、
私たちは豊かに暮らしを楽しむことができている。
フォスターだけではない。
不遇の人生を送った数々の音楽家や芸術家の素晴らしい作品を、
私たちは今ではとても簡単に楽しむことができる。
多くの人たちが幸せをもらっている。
亡くなるときは不幸せに思っていたかもしれないけれど、
フォスターさん。
貴方の魂はきっといまとても幸せだと思います。
ヤッシャ・ハイフェッツによる『金髪のジェニー』は、
こちらの動画で聞くことができます。 >>>
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