2013春夏 シルクウールxリネン・変りヘリンボン #1



2012年6月29日(金)

なぜこのサンプルが送られてきたか、覚えていない。
おそらく、機屋さんとの会話で
「それ、触ってみたい」
と、私がリクエストしたからだろう。

送られてきた変りヘリンボンのサンプルは、
シルク、ウール、リネンの3つの素材が使われている。
もっと細かく言えば、
たて糸に、シルクとウールを混ぜ合わせて作った糸、
よこ糸にリネンを打ってある。

カシミヤの柔らかさに慣れている私は、
最近ウールを敬遠していた。
ウールはチクチクする“お年頃”になったからだ。

でも、シルクと混ぜ合わされているなら、どうなんだろう。
それに、ウールという、なぜか懐かしいような響きが
今は新鮮な気がする。
私が幼いころ、純毛の製品は高級品だった。
高級毛布と言えば、文字通りウール100%でできていたし、
セーターには純毛を証明する「Wool Mark」が付いていた。

いまではちょっとノスタルジックな感のあるウール。
それとシルクを混ぜ合わせて、どんな糸になったんだろう。
きっと私はカシミヤの従順な柔らかさに、
少し飽きているのだろう。
シルクのしっとり感と混ざって、
いい具合にいい具合なんじゃないかと、期待する。

送られて来たサンプルを巻いて、外出した。
とても寒い日だった。
コートを着て、首にぐるぐる巻いて
首をすぼめて歩いた。
北風がびゅんびゅん吹いていた。
その中を、前につんのめって歩いた。

しばらくして気が付いた。
「寒くない。」
やっぱりウールは温かい。
それも、ほっとする感じ。
それに
「チクチクしない。」
シルクがそれを緩和している。
そして、ウールの懐かしいシャリ感が
いい感じにいい感じだ。

幼いころに親しんだ毛糸の感触が
よみがえってきた。
なんだかほっとして、熱いコーヒーが飲みたくなった。


羊の群れ ウィキペディアより



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「2013春夏 シルクウールxリネン・変りヘリンボン #2」






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