形あるもの



2012年6月23日(土)

写真を撮るのが好きなのかもしれない、と思う。
最近撮りためた画像。

塗料が落ちた古い建造物の木肌。


工場の古い機械の表面。


神社の階段


古い機械の表面。


壁に差し込む朝日



すべからく、形あるものは生きている、と
若いころに気づいた。

この世に生まれてから朽ち果てるまで
刻一刻とその細胞は成長を始める。
それは、鉄やプラスチックや陶器、すべてにおいて。

その速度はそれぞれに固有。
人間の細胞よりもずっとずっと遅くて、
その成長に気づかないものもある。
しかし、変化しないものは、何一つない。

私はその物たちと一緒の時代を生き、
一緒のできごとを共有する。
お互いの成長の速度には干渉できない。
ただ、受け入れる。

人間より速く成長し、朽ちていくものには
有難うといって見送りたい。

人間より遅く成長し、こちらの終わりを見守ってくれるものには
有難うといって別れを告げたい。

すべてのものが、お互いに守りあっている。




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