続々々々・FAX電話機



2012年12月10日(月)

あれからあっという間に、二ヵ月も経ってしまった。
あれ、というのは、
FAX専用番号を設けようと、
電話番号を数個使える新しいFAX電話機を買い、
電話回線を光に変え、
電話番号を新たに申請し、
二つのルーターを使うためにHUBを購入し、
そのHUBをスーパーマーケットで失くしてから。

その後、気持ちを持ち直して、
新たにHUBを購入した。
そして、いよいよ一台のFAX電話機で、
電話とFAXの番号を別々に使う、という、
あの夢のようなことが実現する日が近づいた。
と思ったのだが、
現実は、再び私に試練を与えた。

一つの電話回線で複数の電話番号を
一つの電話機で使用するには、
NTTの『モデムダイヤルインサービス』
というのに申し込まなければならない。
ところが、私が契約しているのはKDDI。
KDDIに確認したところ、
「弊社では、NTTさんの『モデムダイヤルインサービス』に該当するサービスは
行っておりません」という冷たい返事。

えーーーー??
なんなのぉ?
そんなの、、、どうるすのぉ?

「お客様が一つの回線で複数の番号をお使いになる場合は、
それぞれに電話機をご用意頂く必要があります。」

ポッキン。
私の心は、ここで折れた。

KDDIのお姉さんのその言葉は、
私の頭の中で、まるで裁判の判決のように
何度も鳴り響いた。

「それぞれに電話機をご用意頂く。。。。」

ああ、こんな小さな事務所に、電話機を二台も置くなんて。
そんなの贅沢すぎる。
無駄無駄。経費の無駄。

なんのためにFAX専用電話番号を引きたかったのか、
分からなくなってきた。
それに、もうどうでも良くなってきた。

KDDIからは、容赦なく二つの番号の使用料の請求書が来る。
でも、私はまだ一つしか使用していない。
もう一つの、FAX専用として引いた番号を使う気力がない。

どうしてももう一台の電話機を買う気が起きなくて、
私はこの件を放置した。

いいじゃないの、今のままで。
一つの番号で電話もFAXも受け取れて、
何の問題もないじゃないの。

あれから気温もぐっと下がり、
街の銀杏は黄色く色づき
師走にも駆け足で突入し、
あれよあれよと一か月が過ぎた。

そして、今日やっと、
「私、ナゼFAX専用番号が欲しかったんだっけ?」
と、冷静に思い出す気力が戻ってきた。

そうだ、留守中の電話を、携帯電話に転送するためだった。
FAXも兼用している電話番号だと、FAXも転送してくる。
携帯にFAXを転送されても、受け取れない。
送信元はいつまで経ってもFAXが送信できない。
それがなぜだか伝えられない。
FAX電話機は
「イマ御主人サマハルスデス。FAXハウケトレマセン」
とは、言ってくれない。

だから、FAX専用番号を取ろうと思ったのだったっけ。
そう、それはやはりとても必要。
今は外出中はFAXを受け取るために、留守番電話にしているけれど、
やはり急ぎの御用もあるはずだ。
私一人の事務所なので、私以外には電話が取れない。

解決策は二つある。
NTTの光通信に変更するか、
それとももう一台電話機を買うか。

解決策って、なーんだ、迷う余地がないじゃない。
NTTに変えたら、また日数と工事費がかかるじゃない。
どちらが速くて安いかと考えたら、
新しく電話機を買うことしかないじゃない。

ほぼ一か月放置していたFAX問題を解決すべく、
私は今日再びビックカメラの人になった。

買うのは、FAX昨日のついていないシンプルな電話機。
二か月前に買った電話機はFAX送受信専用にする。
そう決めて、私はお店のお兄さんに助けを求めた。

お兄さんとその子は、私を救ってくれた。
目の前にあったのは、
本当にこじんまりとした、小さな電話機。
バスのおもちゃのような可愛らしい電話機。
おまけに、コードレス。
使い勝手もよさそうだ。
そして、安い。
呼び出し音は、『森のくまさん』にだって変えられる。
仕事に飽きたら、「ブーブー」と言って遊べる。
私の気持をふっと軽くしてくれる電話機に巡り合ったのだ。

私はこの電話機を今日から、バス電と呼ぼう。
ちゃんと窓もついて、今にも走り出しそう。

私はさっき初めて、新FAX番号を連絡するFAXを
古い(まだ新しいのだが)FAX機で送った。
二か月経って、ようやく私は目的を達成した。

あ、いや、まだだ。
まだ、電話転送をしていない。
これができてから、
やっと最終目的を達成したことになる。

これは、明日にしよう。
バス電くん、そしてFAXちゃん。
今日はいろいろな設定をしたり、
あっちこっちいじられて、
お疲れ様でした。

明日から心機一転。
宜しくお願い致しますね。




このタイトルのブログは、これでおしまいです。
多分。










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