青空



2012年12月8日(土)

今日も東京世田谷の頭上は、抜けるような青空だ。

青空をカメラに収める時、
何か対象物を一角にいれた方が、
その空気感が伝わり易い。
易いのだが、せっかく雲一つなく、何処までも澄み切った青空。
他に何も入れずに、空だけを撮りたかった。

愛機Nikonの一眼レフデジカメを構え、
身を乗り出すようにして、レンズを空に向けた。

青い。本当に青い。
美しいという以外の言葉が思い浮かばない。
屋根やアンテナや電線がフレームに入らないように
やっとの隙間を見つけて、シャッターを押す。
カシャリ。
と、言わない。
あれ?電源、入れ忘れた?
いえ、ONになってます。
メモリーカード入れ忘れてる?
いえいえ、ちゃんと入ってます。

もう一度シャッターを押して見る。
カシャリ。言わない。

何度も押して見る。
言わない。

ちょっとフレームを振って、アンテナを入れてみる。
カシャリ。
言うじゃない。

アンテナの頭の先だけ、ちょっと入れてみる。
カシャリ。言わない。

ちゃんとある程度の範囲に物体が入っていないと、
シャッターは下りないのだ。

試しに、もう一つの愛機、iPhone4で撮ってみる。
問題なく青空だけをキレイに切り取った。

きっとNikonの何処かをどうにかすると、
撮れるのだろうが、
私はどうしたら良いか分からない。

それとも、デジカメは、空(くう)は写さないのか。
そうだ。
空の青さは空気の分厚い層の色。
掴みどころのない空気を写すのは、
デジカメの苦手とするところなのかもしれない。

私には勿体無いくらいの高機能を持ったデジカメだが、
使いこなすのにはまだまだ時間がかかりそうだ。

iPhone4で撮った空。

iPhone4で撮った、田園都市線「二子玉川駅」ホームから見えた空。




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