続々・ケットーチ



2012年12月6日(木)

一か月経って、ようやく結果が出た。
テストでいうと、真っ赤になって帰ってきた答案用紙のようだ。
×、×、×、×、×.....

もちろん、血液の評価は【D】。
内容を見ると、去年の6月、食餌療法を始めたときより、
なんと悪くなっている。
どういうことだ。

5時間の血糖値検査のグラフは、
理想的な『低血糖症』の曲線を示している。
ブドウ糖を摂取した後、血糖値がぐんぐん上がり、
なかなか降りてこない。
普通は膵臓からインスリンというものが自然に分泌され、
血糖値を下げようとしてくれるの筈なのだが、
私のインスリンはなかなか出てこない。
だから、血糖値が下がるのが遅くなってしまう。

私の血糖値はその後下がっていくのだが、
5時間たったころには、異常に下がりすぎている。

検査の前に同意書にサインしたが、
私くらい血糖値が低くなると、
通常は気分が悪くなり、ふらふらして立てないそうだ。
私がまったくそういう異常を感じずに5時間の検査を終え、
すたすた帰宅したということは、
きっともう私の体が、今のような悪い状態に慣れっこにしまっているからだろう、
と先生はおっしゃる。

18ヶ月、食餌療法をしてきたのだから、
そろそろ良くなってきてもいいころだと思ったが、
まったく甘かった。
一度悪くなった体は、そう簡単にはもとには戻らない。

私のように、インスリンの出方が遅い人は、
日本人に多いそうである。
そして、そういう人が毎日炭水化物過多の食事を続けていると、
必ず糖尿病になるそうだ。
私も、数年前、とても忙しかった頃、
夏は毎晩お素麺ばかりを食べていた。
すぐに茹でられるし、食べやすい。喉を通りやすい。
そういう食事を続けていたのが良くなかった。
男性のラーメンライスも、非常に良くない。
あな、おそろしや。

私は再び、甘いもの、白米、小麦粉、アルコールと
無縁の生活を送ることになる。
今日はさすがに、『追分だんご』の前を通る気にならなかった。

帰り道、ふと見上げた空に、
新宿御苑の銀杏の大木が見事な黄金色の葉を
風になびかせていた。




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