2012年9月29日(土)
夕べは友人と楽しい会話を楽しんで、
少し帰りが遅くなった。
深夜に近い空を見上げると、
真っ暗な中に、ポワッと月が浮かんでいた。
少し欠けている。
たしか、数日前はもっと欠けていたから、
これから満月を迎えるのだろう。
今夜か明日か、といったところだ。
あぁ、そろそろ中秋の名月の季節なのかしら、
と、調べてみる。
旧暦8月15日がその日。
で、今年は9月30日にあたる。
あら、明日。
明日がお月見の夜。
一年で一番美しいとされる満月。
そう、明日なのね。
満月も、そうでない月も、
月はいつもいつも美しいと思うけれど、
この季節の満月がとりわけ愛でられるのは、
夏を過ぎて、長雨もすぎ、
身体の疲れも一段落したころだからだろう。
寒くなるのは、まだ少しあと。
ちょうど良い気温の中で、戸をあけ放ち、
少し湿った夜気にあたりながら、
明るい月を愛でる。
吞んだり食べたり話したり、
気が付かないうちに、夜が更ける。
山や田畑では、これから収穫が始まる。
それを祝って、秋祭りの準備も始まる。
そんな楽しみを待つ中で満ちる月だからだろう。
実りと豊かさへの期待。
冬支度をする前の短い穏やかな時間。
やはり、中秋の名月は、幸せの満月なのだ。
今朝の世田谷の空には、雲が一面にたなびいている。
これから明日にかけて、天気は下り坂だ。
今夜も明日も、おそらく月は見ることができないだろう。
そうすると、夕べ見た十三夜の月が、
今年の名月になるのかもしれない。
ちゃんとNIKONで撮りなおせばよかったかな、夕べの月。
まぁ、いいわ。
iPhoneで撮ったこの写真に向って、
「また一年、豊かに過ごせますように」と
私の祈りを捧げよう。
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