2013春夏 ブロックチェック・ガーゼストール Ⅱ



2013年3月20日(水)

製品に使われている糸について。

この糸は、長綿を撚って作ってある。
太さは、肌着に良く使われる糸と同じ。
Tシャツの糸よりも細いが、ドレスシャツの糸よりも太い。

長綿。 ちょうめん。
繊維が長い綿のことを言う。
繊維の平均の長さが28mm以上のもの。

太い糸を作るなら、長綿を使用しなくても作れる。
普通長い繊維は、細い糸を作りたいときに使用されるのだ。

しかし、その長い繊維をそれほど細くもない糸を作るのに使用してある。
そこがこの糸の売りである。

よくタオルに、「スーピマコットンを使用しています」とか
「超長綿を使用しています」などと謳っている。
タオルに使用する糸は、Tシャツよりも太い。
かなり太い糸だから、水分をよく吸収する。
その太い糸に、ごく長い繊維の綿を使用しているのだから、
それは高級だし、肌触りもとても滑らかだ。
贅沢なタオルだ。

今回、長綿で作った糸を使用した理由は二つ。

一つは、しなやかで柔らかいこと。
特に今回使った糸は甘く紡績してあるので、より柔らかく、
長綿の特徴を存分に発揮している。
ところが、繊維長が長いため、毛羽も立ちにくい。
ということは、糸の表面がぼんやりせず、シャキッとした感じになる。
見た目も肌触りもそうだ。
感触は少しだけリネンに似ている。
しかし、この糸の方がリネンより数倍柔らかい。
そして、吸水性も抜群だ。

もう一つは丈夫なこと。
繊維が長いと、繊維と繊維がよく絡まり、
切れにくい、解けにくい糸になる。
綿のストールは、何度もじゃぶじゃぶ洗って使っていただきたい。
厳密に言えば、綿は洗うたびに繊維がほどけて、
糸が痩せていく。
しかし、このストールには長綿を使ってあるので、
繊維が解けにくい。
だから、長い間使用しても、生地がへこたれないのだ。

サンプルを巻いてみる。
軽くて柔らかい。
そして、すこししゃっきりしている。
それが、これからの季節にぴったりだと思う。

色は少し派手めのピンク、
落ち着いたベージュ、
白と黒のモノトーン、
そしてインディゴに似たネイビー。

シンプルでカジュアルな装いに、きっとよく似合ってくれるだろう。

B&W



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