湯たんぽ礼讃



2012年11月4日(日)

あんまり寒い寒いと思っていたら、
どうも風邪を引いているようだ。
いくら体を温めても、背中がゾクゾクする。
くしゃみと洟が交互に出る。
寝ると変な夢を見る。

そもそも寒くて眠れない。
松前漬のように布団やブラケットを重ねても、ちっとも温かくならない。
そんな時に重宝するのが、湯たんぽだ。

うちには、夜間電力を利用した温水器が設置してあり、
蛇口をひねると、熱湯がいつでも出る。
だから、湯たんぽを用意するのは簡単だ。

湯たんぽを、背中の下に入れて寝る。
足元じゃない。
ちょうど肩甲骨の間ぐらい。
ここが私のホットスポット。
ここさえ温まれば、すべてがバラ色。
過去の後悔も、未来の不安も消え去る。

こんなところに湯たんぽを入れても、寝にくいでしょう?
そう、その通り。
私が使っているのは、プラスチック製の固いタイプ。
お湯がたっぷり入って、長時間冷えにくい。
体が硬い私には、この無理な姿勢が少し痛い。
熱があれば、もっと痛いだろう。
でもちょっとストレッチも兼ねていると思えば良い。
この状態では、まだ眠らない。

背中が十分温まり、そろそろ眠くなってきたところで、
湯たんぽを外して小脇に抱える。
背中の下は湯たんぽで温まっていて
最高に気持ち良い。
これでやっと眠りに入る。
眠りは浅く、やはり妙な夢を見る。
さっきは、六角精児さんがバスに乗るところだった。

湯たんぽは、暑くなりすぎたら、
自然に体から離せるのが良い。
目が覚めると、何処かへ行ってしまっている。
それでもまだ仄かに温かい。
また引き寄せて、抱えて寝る瞬間がまた良い。

湯たんぽ、お勧めです。
あ、でも本当に具合の悪い時は、貼るカイロを付けます。
湯たんぽじゃぁ痛すぎて、重すぎて。

そう言えば、我が家の温水器の上に、
毎晩必ず猫がくる。
いつも大体決まった時間だ。
野良なんだろうな、きっと。
この場所は、暖かいに違いない。
猫にとっての湯たんぽだ。
最初はこちらの気配に反応していたけれど、
近頃は平気でグウグウ眠っている。
これからグッと寒くなるから、
ここでしっかり暖まっておいで。



追記:
結局、今日は湯たんぽでは温まりきれず、
背中にカイロを貼り、市販の風邪薬を飲みました。
湯たんぽは礼賛しますが、
万能というわけではありません。
残念!








0 件のコメント: