2012年11月12日(月)
秋が深まってきた、という声を聞くようになった。
あちこちで紅葉が始まったらしい。
東京の住宅街でも、夏に咲いた花が樹の上で実を結んでいる。
秋になると頭の中になり出すこの歌。
歌詞を書き出してみると、とても不思議な歌だ。
『小さい秋見つけた』
誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
めかくし鬼さん 手のなる方へ 澄ましたお耳に
かすかにしみた 呼んでる口笛 もずの声
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
お部屋は北向き くもりのガラス うつろな目の色
とかしたミルク わずかなすきから 秋の風
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
昔の昔の 風見の鳥の ぼやけたとさかに
はぜの葉ひとつ はぜの葉あかくて 入日色
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
作詞 サトウ ハチロー
作曲 中田 喜直
歌詞の解釈や、作詞者のおいたちなど、インターネットでいろいろ出てくるが、
それを詮索する気はあまり起きない。
ただ、こうやって歌詞を書き出してみると、
歌詞の持つ独特のリズム感、
そして選ばれた単語の繊細さに驚く。
小さい子供の目に映る、季節の移ろいの情景は、
きっと小さい驚きの連続なのだろう。
それを特別大人に伝えることをせず、
ただ見て感じている子供が、ここにいる。
どんな子供にも、小さい秋は来ているのだろうな。
初めて秋を迎えている友人の赤ちゃんは、
何を見ているだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿