2012年11月8日(木)
本当に、5時間かかる検査だった。
前の晩10から、食べ物を一切摂らず、
口に入れる物は水か白湯だけ。
結局私は甘いものの夢は見ずに、
検査当日どうしても外せない仕事の約束を入れてしまっていて、
検査はキャンセルしなければならない、
という夢を見て、目が覚めた。
クリニックは朝10時から始まる。
10時と同時に入り、問診票に記入し、
検査の同意書にサインする。
途中、気分が悪くなる人もいるそうだ。
そんな大変な検査なのか?
血を採るだけじゃないのか?
そう、血を採るだけだ。
まず最初にブドウ糖を飲む。
全くサイダーと同じ味だ。
そして、腕に針を刺し、血を採っていく。
10:25
10:40
10:55
11:25
11:55
12:25
12:55
13:25
14:25
15:25
合計10回採血をする。
採血するたびに、
・血圧
・体温
・脈拍数
を測る。
途中、気分が悪くなったり、何か変調をきたしたら、
用紙に記入する。
私は幸い、何も起こらなかった。
途中、体温と血圧が少し上がったが、あとは何事もなく過ぎて行った。
することがないので、メールをチェックし、
ネットをチェックし、
そして、本を少し読んだ。
30分置きに採血するので、なかなか忙しい。
寝るといっても目をつぶるだけ。
眠りに落ちそうになると、次の採血の時間が来る。
本を読もうとするが、やはり眠気が襲う。
そうこうしているうちに、
5時間が経ってしまった。
検査の結果が分かるのが、1か月後。
その間、甘いものを食べるようか、我慢しようか、と考えながら、
クリニックを出た。
新宿駅までの道すがら、ここは素通りできない、というお店が見えてきた。
【追分だんご】
食事制限を始めて、甘いものを断ったときに
顔ぐらいの大きさの巨大な大福餅を、親せきの叔父が美味しそうに頬張り、
口の周りを真っ白にしている、という夢を見た。
どうも私は大福餅が好きらしい。
食べるなら、粒あんの豆大福だ。
お店に吸い寄せられるように入った。
粒あんの豆大福と、この季節の商品なのだろう、
栗大福とが一つずつ入っているパックがあった。
自分では食べないが、家族にお土産に買っていこう。
家族が美味しそうに食べるさまを見て、満足しよう。
そうしてまで買いたい、美味しそうな大福もちだった。
その後、右手に見えてくる伊勢丹に入る気力も出ず、
空腹で重い体と足を引きずって、私は一路家路についた。
おみやげに喜ぶ家族の笑顔を思い浮かべながら。
さて、私のケットーチの結果はどう出るだろう。
一か月後が楽しみだ。
「ケットーチ」
「続々・ケットーチ」
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