摸写



2015年1月27日(火)



探し物をしていたら、押し入れからこれが出てきた。
2枚の絵。
左は確か、三岸節子の油絵だったと思う。
そのカラーコピー
右は、その模写。

昔、テキスタイルの専門学校に通っていたころ、
色の授業で、摸写の課題が出た。
好きな絵を選んで、それを摸写せよ。
但し、色鉛筆で。

色鉛筆で色を付けることによって、
何色と何色を重ねると、どんな色になるか、
ということを勉強することが目的だったと思う。

夢中で描いた。
面白かった。
いろいろな色を塗り重ねて、
それがだんだん本物に近付いていくのが、
とても面白かった。

母に見せたら、
「左の方が、遠近感があるわねぇ。」

あたりまえだ!
そうじゃなくて。
そういうことじゃなくて。
色の勉強だから。

「ふーん。」

良く描けている、と言ってもらいたかったが、
当てが外れた。
まぁ、そんなものである。
描いた時間や労力は、評価の対象にはならない。
良い絵か、つまらない絵か、なのだから。
母の感想は、とても正しい。

でも、なぁ。
色の勉強だから。。。
色鉛筆だけだし。
割といい線行ってると思うのだが。


*左の絵は、三岸節子の『霧』1973年です。





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