戦後70年



2015年1月4日(日)

戦後70年が経ったのだという。
戦争は、ずっと過去のことになってしまった。
戦争の記憶がある人は、もう随分少なくなってしまったのだなぁ。

私の記憶が始まったころには、生活に戦争の色は全く残っていなかった。
生活は豊かで、大人が楽しそうだった。
テレビでも楽しそうなことが毎日映し出されていたし、
家庭にもカラフルなものがどんどん増えて行った。

戦争の話は昔話だった。
戦時中に流行った歌などは、完全な懐メロだった。

でも、今年がたったの70年。
そう、たったの、だと思う。
戦争は、ついこの間に起こったのだ。
年を取ると、10年20年は、ほんの一時なのだと思う。
そうすると、私が生まれたのは戦後すぐだったのだと、気が付く。

そうか。
日本は、ほんの10年、20年で、
見事に立ち直ったのだ。
あのとき子供だった私は全く気が付かなかったが、
あそこまで短期間で生活を豊かにしたのは、
戦争を体験した、敗戦国の人間として
大人たちが頑張ったからなのだ。

いま再び、日本人の精神性が話題にされている。
これからの社会の目指すべきは、日本人らしさだと。

私自身はあまり言い慣れないが、
「サムライ魂」というようなことが見直されている。
私より年配の人たちには、
「若い子たちには、一度軍隊生活を遅らせたほうがいい」
という意見もある。

戦争は絶対に起こしてはいけないし、
戦争を目的とした軍隊は、私は全く反対だが、
違う目的で、違う方法で、
日本人が古来から伝えてきた精神性を高めることは
いますべきなのではないか。
実際にそう思う人たちが、何かを始めているような気配がする。

私はどうやって精神性を高めようか。
とりあえずすぐにできることは、
毎日の生活の一瞬一瞬を真面目に誠意をもってすごすこと。
そして、あらゆる人や物、出来事に感謝すること。
そんなことなのだろうと思う。

とてもやさしく、そして難しい。
が、それを積み重ねることによって、
透き通ったにごりのない精神になるのだとおもう。





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