2015年1月21日(水)
昨日の「脱衣用ヒーター」の文章を書き終わって、
ハタと気が付いた。
私がヒーターに求めた条件は、
そっくりそのまま
わが社の商品にも厳しく求められている!
最初は
「小さくて安いもの」
で事足りると思って探し始めたヒーターが、
機能を確認していくうちに
だんだん品質や機能を重視するようになり、
結局、予算の三倍のお金を出して購入することになった。
少し高い商品でも、
高品質であれば長い間使用できるはずだ。
このヒーターを買った人は、
「10年以上使っている」
「とても使いよいので、二台目を購入した」
「不満は全くない」
という意見を寄せている。
10年間、毎年毎年使うのである。
その度に、
「十分温まらなかったらどうしよう」
「そばに誰もいないときに地震が来て倒れたらどうしよう」
「転んだ時に触ってやけどしたらどうしよう」
「夜中に一番使いたいのに、タイマーがないと消して寝なければならない」
「故障したら、どこに連絡すればよいのか」
「音がうるさいと、イライラするかしら」
こういう心配が一つでもあれば、
今回ヒーターは買えない。
しかし、購入したヒーターは
・狭い部屋なら、充分に温かい(機能性)
・倒れたら自動で止る(安全性)
・故障したら丁寧に対応してくれる日本製(品質とアフターサービス)
・音が静か(快適性)
・空気が汚れない(衛生・環境)
・触れても熱くない(安全性)
・省エネタイプ(経済性)
など、すべての希望に当てはまるものだった。
10年、いやもしかしたらもっと長く、
毎年毎シーズン、
不安や不快感を持たずに使えるのだ。
それならば、出した金額は納得できる額となる。
振り返って、harukiiのストール。
防寒のためにお客様が探しているとする。
お客様が求める条件は何だろう。
「充分暖かいか」(機能性)
「肌触りよく、軽くて、ストレスがないか」(快適性)
「洋服に合わせやすく、好みの色柄か」(デザイン性)
「ほつれたりしたら、すぐに直してもらえるか」(アフターサービス)
「返品交換は可能か」(アフターサービス)
「そういう場合の対応は迅速、かつ懇切丁寧か」(ホスピタリティ)
「家で洗濯できるか」(衛生・経済性・利便性)
「扱い易いか」(利便性)
「製造過程で環境や労働力に負荷を与えていないか」(環境)
「贈答品・お使い物にできる包装になっているか」(パッケージ)
これらの条件をすべてクリアした時、
お客様は、
「さて、提示されている値段はこのクオリティに見合っているか」
「この金額を出しても、買いたいか」
という判断をすることになる。
私がヒーターを購入したのと同じように、
「これであれば、この金額も納得できる」
と思っていただいたときに、
初めてお客様はインターネットの「購入するボタン」をクリックして下さるのだ。
もちろん、ヒーターはまだ手元に届いていないので、
品質はまだ分からない。
harukiiのストールをインターネットで購入して下さるお客様も、
使うまで分からない。
そして、使ってみて
「謳っていることに違いが無かった」
「思った以上に良かった」
と思っていただかなければならない。
上に挙げた条件は、製品を企画するときに常に頭に置いている。
しかし、正直に申し上げると、
まだまだ力不足で、すべてクリアできているわけではない。
特に、「扱い易さ」と「環境」に関して、課題を解決できていない。
シルクカシミヤを使った商品は、
柔らかさと軽さを尊重して素材と織り方を選んでいるが、
アクセサリーなどに引っかかりやすい。
そのため、アフターサービスに力を入れている。
商品全般は自然素材を使用しているが、
その生育過程・工程まで環境をチェックできていない。
今後は有機栽培されている素材、
動物に負荷を与えず集められた素材、
健康的な労働環境で生産された素材のみを使えることを
目標にしていきたい。
harukiiのストールはいつも安心して買える。
巻くと、なんだかシアワセな気分になる。
人に贈ると、必ず喜ばれる。
そう思っていただけるような商品づくり、サービスを
いつも肝に銘じていきたい。
ヒーターが届いたら、
harukiiと名付けようか。
使うたびに、買った時のことを思い出すために。
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