【火】という字



2013年5月21日(火)

火 という字。
火星人に似ている。
いや、火星人というより、宇宙人だ。
いや、宇宙人に似ているのかどうか、実はわからない。
見たことがないのだから。

そもそも、宇宙人などと最初に名付けられてしまったが、
宇宙の生命体も、地球の人間と同じような姿を想像してしまって良いのだろうか。
【火】という字は、人間の形に似ている。
それは、当然だ。
【人】という字に、点々を付けたものなのだから。

いや、そうではなかった。
【火】という字は、炎の形から出来上がった象形文字だそうだ。
たまたま、炎の形と人という字が似てしまったということなのだ。


あ、宇宙人が人に似ていないとすると、、、
そして、生物にも似ていないとすると、、、。

そうすると、もしかしたらもう出会っている可能性もある。
こちらが想像しない形で傍にいるものだから、
気が付かないうちに目が合っている、ということもあるかもしれない。

例えば、このノートパソコンのすぐ左横にある、
古い水差し。
書道の水差したが、私は小さな花を挿すのに使っている。
これだって、宇宙の生命体が随分前から地上の降りてきて、
私の身の回りで生活している、と言われて、
全く100%否定できるものではない。

例えば、宇宙の生命体は無色透明で、
音も臭いもしない、とすれば、
この部屋に充満している可能性だってある。
数だって、1億個体いるかもしれない。


そうすると、私は始終、これらの生命体に見られていることになる。
目がないのであれば、「感じ」られているのだろう。

あら、今まで無視してきてごめんなさい。
ちっともいらっしゃると思っていなかったものだから。

水差しさんてば。
本当は水差しさんじゃなかったんですね。
宇宙からはるばるこんな部屋にまでいらして下さって、
有難うございます。
すみません、勝手に水なんかいれちゃって。
花を挿したり挿さなかったり。
水も入れたままになっているじゃぁありませんか。
おほほ。スミマセンでした。
あら、なんと。
うっすら埃までかぶっている。
どうも、どうも、失礼いたしました。
(軽く撫でて、埃を拭う。)

宇宙人さんたち。
今はとりあえずそう呼びますね。
宇宙人さんたち、今日まで気が付かなくてごめんなさい。
明日からは、ちゃんと意識して生活します。
暑いですか? 寒いですか?
どんな環境なら、快適ですか?

何々?
いつも整理整頓してあって、掃除も行き届き、
爽やかな風が通り抜ければ、
他に何も要りません。

ああ。そうですか。
やっぱりね。
そういうことですよね。


火曜日の夜。
【火】という字をじっと眺めていたら、
あれこれ妄想は膨らんだが、
結局、掃除をしなくちゃね、ということに落ち着いた。
きっと【水】を見ても【木】を見ても、
同じ結果になるのだろう。
つまり、私は掃除がすごく必要な部屋にいて、
それが気になってしょうがない。
それだけのことだ。
掃除、すれば良いだけのことだ。

明日は、頑張ってきっちり掃除しよう。
宇宙人さんたちが住み心地良くなるように。



0 件のコメント: