続・へちま 2012



2012年10月15日(月)

もうほかのお宅では、とっくにヘチマやゴーヤの棚は整理してしまっている。
10月も半ばになれば、当たり前である。
ヘチマのあとは、すっかりコスモス畑に変身、という季節である。

それなのに、我が家では、ヘチマもゴーヤもまだ植えたままだ。
大きく育った葉は、夏の強い日差しを遮る、という大仕事を終えて、
すっかり枯れて、茶色くしなだれている。
一階の和室から見る景色は、それはそれは、みすぼらしいものである。

なのに、なぜまだ抜かずに植えてあるのか。
それは、ヘチマの新たな魅力を知ったからである。

それは、食べること♪

ある日、ヘチマの小さいのを素揚げにした。

うわっ! 柔らかい! 甘い! オイシイ!
ズッキーニに似ているが、それよりも柔らかく甘い。

なぜ今までこの味を知らずに来たのだろう。
なぜヘチマ料理をテレビでやっていないのだろう。

インターネットで調べてみると、沖縄では当たり前の食材だ。
煮たり焼いたり揚げたり。
あぁ、もっと早く知っていれば、あんなに大きくしなかったのに。

今年、我が家では大きなヘチマが4本できた。

去年と同じように、カラカラに乾くまで干しておき、
そのあと、皮と種を取って、ヘチマたわしにする。

ところが、今年はまだ大きくならないヘチマを採って、
ズッキーニのように、薄い輪切りにして素揚げにしてみたのだ。
そうしたら、予想もしなかった美味しさ。
思わず、声を上げた。

一階から見える枝や葉は、もう役目を終えて休息に入っているが、
その枯れたような茎から吸い上げる水で、
二階のベランダのヘチマは最盛期を迎えている。

これは、今朝収穫したヘチマ。
長さは12cm。
最初に食べたのは、これよりもっと小さかった。
あんなに美味しいなら、もう少し大きなヘチマを食べたい。
ここまで大きくしても、柔らかさと甘さは残っているのか。
実験だ。

ヘチマだけではない。ゴーヤももう少し行けそうだ。
これも、12cm。
このくらいが、お浸しにすると、柔らかくて美味しい。

 ヘチマはどんどん花を付け、身を太らせている。
こんなベビーちゃんも、たくさんいる。

母は、「もうヘチマ、抜きましょうよ」という。
私は、「いや、まだまだ」と粘っている。

季節は、食欲の秋。
ヘチマの味を知ったからには、とことん楽しみたい。

ヘチマよヘチマよヘチマさん。
大きく大きく大きくなーれ。
大きくなって、天まで届け~♪


へちま 2012


0 件のコメント: