ブーバ/キキ効果



2015年2月7日(土)

今週、偶然テレビで二度も、
『ブーバ/キキ効果』のことを話していた。
心理学の理論だそうだ。

被験者に、下のような図形を見せる。
一つがギザギザの直線でできている図形。
もう一つは、丸い曲線だけでできている図形。

そして、
「どちらかの図形の名前が、ブーバ、
 どちらかが、キキ、という名前です。
 さて、どちらがブーバで、どちらがキキ?」
という質問をする。

そうすると、世界中どの国の人も、大人から子供まで、
98%の人が、
左がキキ、右がブーバと答えるそうだ。
とがった形が、「キキ」という鋭い音に結びつき、
円い形が「ブーバ」という柔らかい音に結びつくということだ。
どちらが正解、というのはない。

ブーバというのは、母音だけで発音すれば「ウーア」。
キキは「イイ」。
「ウ」が円唇母音、「イ」は非円唇母音に分類される。
つまり、唇を丸めて発音する「ウ」という母音は
柔らかい音、
唇を丸めないで発音する「イ」は強く攻撃的な音ということだろう。
その音の印象が、世界共通だというところが面白い。

なら、子音の影響はないだろうか。
「クーカ」「ミミ」で質問したら、どうだろう。
私なら、
こちらがクーカ
こちらがミミ
と答えるだろう。
当たり前だが、母音と子音が組み合わさって、音の印象ができ上がっている。

常々、「ありがとう」という言葉はいいなあと思う。
感謝を表す言葉で、「ア」の母音で始まる言葉はいくつかある。

サンキュー
ダンケシェン
グラーシアス
グラッツェ
など。

その中でも、「ア」で始まる「アリガトウ」が、一番優しく温かい感じがする。

こんにちはでは、

ハロー

が一番お気に入りだ。
「ハ」は力が抜けていて、「ロー」は明るい。
声も、明るくなりやすい。
「コンニチワ」より断然いい。
親しい友人なら、会ったときに自然に「ハロー」と出る。
時には、電話にも「ハロー」と出る。
出られた人は、戸惑っているようだが。

音は興味深い。
そして、世界共通があるところがすごく良い。

harukiiのストールを目の前にし、
このストールは、音にしたら何だろう、と考えてみるのも、面白い。
『ブーバ』系が多い方を期待する。






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