続・脱衣所用ヒーター



2015年2月3日(火)

ヒーターは、無事に届いた。

期待通りの良品。
まず、サイズがコンパクト。
とても薄くて、脱衣所の「ここ」と思っていた位置に
すんなり納まった。
軽いので、他の場所への移動も簡単。

次に音。
静かそのもの。
まったく音がしない。
遠赤外線ヒーターって、何にも音がしないのだ。

触れても、熱くない。
まったく熱くならないわけではないが、
しばらく触っていられるぐらいの温度。

タイマーまで付いている。
しばらく点けっぱなしにしても、自然に消える。

電気代も高くない。
一時間、13.5円
一日8時間使ったとして、106円
一か月、3180円
うーん。一日4時間にしようかな。

ひとつだけ。
たったひとつだけ。
ちょっと期待はずれがあった。
それは、温める力。
つまり、ヒーターとしての肝心の能力。
あまり温かくならないのだ。

あらら。
これは見落とした。
完全に私のミス。
最高500Wという数字を見落としていた。

まぁ、いい。
補助的に使うものだから。
大きい部屋を一台で温めるわけじゃない。
OK、オーケー。
許容範囲。

で。

届いて10日ぐらい経ったが、
使わないのだ。
母が使わないのだ。

「だって、もったいないじゃない。」

わかっていた。
そう言うだろうと。

しかし、このヒートショックの事故の多さを耳にして、
何か手を打たねばならないだろう。
そこは、なんとか同意してもらいたい。

「もったいないからって、何かあったらどうするの。
 何かあってからじゃ遅いんだから。」

「大丈夫よ。寒くないから。」

「寒さを自覚できなくなるから、事故が多いんでしょ。」

「ちゃんと、お風呂場で身体を拭いて上がるから。
 そうすれば、全然寒くないから。」

「もう、我を張ってなんとかなるトシじゃないのよ!」

「お母さんから我を取ったら、何が残るのよ!」

「・・・・・・」

テニスで言う‘レシーブエース’だ。
間髪入れずに打ち返された。
完全に手も足も出ない。

わかりましたよ。
勝手にして下さい。
もう知りませんよ。

無理強いするのはあきらめた。

でもね、言っておきますけれどね。
貴女から『我』をとっても、
まだまだいろんなものが残りますからね。
貴女を作っているのは、我だけじゃありませんから。


母は、お風呂の時だけは、ヒーターを使うようになった。
今日は節分。
年女の母は、年の分だけお豆を食べるのだろうか。



「脱衣所用ヒーター」






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