2013年7月16日(火)
もうかなり昔に聞いた歌を、この季節になると必ず思いだす。
『夏の光の中で』
木村恭子という人が作って歌っている。
夏が 草いきれの中を 麦わらの色して 駆けてくるよ
夏が 水玉模様の あの頃の思い出 染めてくるよ
夏が 水玉模様の あの頃の思い出 染めてくるよ
あなたはいつの間にか この部屋を抜け出して
もう溶けてしまった光の中を
もう溶けてしまった光の中を
子供のようにはしゃいでいた
夏の光の中で 夏の光の中で
これだけの、とても短い歌だ。
それを、多分作者自身が歌っていたのだと思う。
草いきれ
麦わら
溶けた光
こんなことばをちりばめて、夏のある一瞬を、ゆっくりと切り取っている。
高校生の頃だったろうか。
初めて聴いたのは。
いとこのお兄さんが家に置いていったレコードに入っていた。
聴いた瞬間に、ぱーっとその情景が広がった。
濃い緑の匂いや、爽やかな風が
どこからから流れてくる気がした。
それ以来、夏になると必ず口ずんでいる。
歌詞も、一字一句間違えずに覚えている。
この夏私は木村さんご本人が歌うバージョンを、
iTuneで購入した。
この歌だけを、何度も何度も飽きずに聞いている。
どんなに暑い時でも、この歌が始まった瞬間、
どこからか森の匂いがし、そよ風が吹いてくる。
そして、光はとてもやわらかくなっている。
*残念ながら良い動画がなかったので、今回はリンクを貼りませんでした。
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