2013年10月12日(土)
今年の2月に行った、東京表参道の展示会を思い出していた。
そうそう、こんな感じ。
そうだった、こんなだった。
お客様がharukiiのストールをあれこれ身に纏い、
鏡の前でファッションショーを繰り広げる。
これにお付き合いするのは、本当に楽しい。
あの時、初めてそれを経験した。
今回もまったく同じことを思う。
昨日までの三日間は女性のお客様が100%。
お一人の方は私と、
ご友人とおいでになる方はお互いに、
いろいろおしゃべりしながら、それぞれのお好みでストールを選び、
実際に首に、肩に巻いてみる。
巻いてみたとたん、お顔がパーッと明るくなるを見ると、
ああ、いいなぁと思う。
昨日も、そんな瞬間が何度もあった。
そして、私の頭皮に鳥肌が立つ。
「すっごくお似合いです! わぁ、いいですねぇ」と
思わず言葉に力が入る。
これは、営業のお世辞ではなく、
本当にそう思っているのである。
そのままに受け取って頂けたらうれしいのだが、
とにかく、私は叫んでいる。
「わぁ、素敵です。本当にお似合いです!」
さんざん迷って、
でも買われないでお帰りになるお客様もある。
私はそのことを全く気にしないで、
ただ楽しんで頂きたいと思う。
百貨店は、時間を楽しみに来るところ。
百貨の商品を見て回り、店員のサービスを受け、
楽しく、心ウキウキとするところ。
そのコースの一つにharukiiを選んでいただければ、
光栄の至りである。
私もお客様のウキウキにお付き合いさせていただく。
そして、私自身がウキウキしてくる。
お客様のウキウキを頂いているのである。
買う気がないのに、いろいろ試着し、たくさんの説明を受け、
そして、何も買わずに帰られるお客様を、
「ひやかし客」というらしい。
語原は、昔吉原遊郭に近い川で紙を漉いていた職人達が、
原料を水に浸して「冷やかし」ている間、
遊郭に出かけて遊女を見て回った、ということかららしい。
「冷やす」ではなく、「冷やかす」。
江戸弁なのだろうか。それとも、標準語?
とにかく、紙の原料を冷たくしているあいだ、
暇つぶしのために遊女を見て回ったことなのだが、
私はてっきり、「その場を冷たくする」という意味だと思っていた。
その気を持たせて買わない。
そうすると、お店の店員さんは冷めた気持ちになる。
のかもしれない。
しかし、私の心は、全く冷めない。
冷めるどころか、逆に温まっている。
ほんの一時でも、harukiiの商品を楽しんでいただくと、
私の心はホッカホカになる。
お客様の楽しい時間を共有させて頂くのだ。
お客様のファッションショーの観客になれるのだ。
ホッカホカである。
お客様。
harukiiのお店は、ひやかし大歓迎です。
まったく買う気がなくても、
どうぞ商品を手に取って、身に纏ってみて下さい。
いろいろ、聞いてください。
あれこれ、試して下さい。
そして、楽しい気持ちになって、
どうぞ、次の売り場にお移りになって下さい。
harukiiは、お客様のウキウキを楽しみにしております。
今日もご来店を、心よりお待ち申し上げております。
あ、男性のお客様も、どうぞ覗いてくださいませ。
お似合いになる商品が、必ずございますよ。
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