へちま 2103 Ⅱ



2013年7月3日(水)

先日インターネットで注文したヘチマとゴーヤを、地植えにした。

 購入したのは、全部で6株。
新潟県から取り寄せたヘチマ3株と
 沖縄から届いたゴーヤ3株。
上手く根付いてくれるだろうか。
 あらっ?
よく見ると、地面から双葉が。
これは、まぎれもなく、ヘチマの双葉。
小さい本葉まで出ている。
去年のヘチマの種から自生したのに違いない。
頑張れ、世田谷産のヘチマ!


「ちょっと。邪魔なんだよ。どいてくれ。」
背後から、低い声が!
なに??


 ヒッ! だれっ?

 あ~、あなたね。びっくりした。

「『あなたね』じゃないだろう。いつもここにいるのに。」

はい、すみません。ちょっとヘチマに夢中になって。

声の主は、我が猫の額の番馬、兵馬俑(へいばよう)のレプリカだ。

我が家で一番気品のある生物だ。
むかーしむかし、中国から我が家にやってきた。

すらりとしていて、がっちりしていて、
逞しいことこの上ない。

残念なのは、小さくて乗れないこと。
もし乗れるほど大きかったら、
さんざんまたがって、遊んで、
とうの昔に壊していただろう。
小さくて良かった。
 そうそう、今年もお願いしますよ、ヘチマとゴーヤの番。


「番って、何をするんだ。ただここに立っているだけだろう。」

そうでございます。
そこにそのように佇んでいて下されば、
それで十分でございます。
きっとあなた様のその慈愛に満ちたまなざしから、
滋養ビームがヘチマたちに注がれ、
彼らはすくすくと安心して大きくなっていくでしょう。

もし豊作だったら、好きなの一本あげるわね。

「いらん。」



※兵馬俑(へいばよう): 古代中国で死者を埋葬する際に副葬された人形のうち、兵士及び馬をかたどったもの








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