クリスマスプレゼントがやってきた。



2013年12月17日(火)

大きな荷物が届いた。
大きくて、かなり重い。
伝票に、優しい文字で「やさい」と書いてある。

わ、わ、わ。

この大きさ。
この重さ。
やさい?

急いで箱を開く。
なかから、ずっしりと重く、大きな冬の野菜が、
次から次へと出てきた。

本当は、これ以上ある。
昨日畑から収穫されたばかりの野菜たち。
京都の舞鶴に住む母のお友達からの、クリスマスプレゼントだ。
野菜作りが趣味のお友達だ。
でも、もう趣味の域を脱している。
これは、もうプロ作る作物だ。

とりあえず、全体に霧を吹く。
せっかく瑞々しいまま箱詰めして頂いたのだ。
一日車に揺られて疲れているだろう野菜たちに、
まずは、水分補給だ。
みんな、お疲れ様。
ずっしり重い肉厚のキャベツ。
しっかりと巻いた白菜。
蕪、ではなく、これは大根。
ブロッコリーも、茎が太く、緑が濃い。
まだ元気いっぱいの大根の葉。

こんなにいっぱい、食べられるかしら。
ふふん。
食べられるのです。
ちゃんと、霧を吹いて、
新聞紙に包んで、
寒い場所に置いておけば、
野菜は十分長持ちするのです。
そして、我が家は八百屋さんも感心する野菜好き。
見る見るうちになくなります。

そして。
漬物づくりが得意な母が、干したり揉みこんだりして、
美味しいお漬物を沢山作ってくれるでしょう。
細腕に縒りをかけて。

わたし?
私は食べる人。

そして、そして。
なんと、群馬の前橋からは・・・
下仁田ネギがどっさり届きました。
しっかりとした根っこもついて、
太いネギ。
この下仁田ネギは、伝統的な育て方をした、
正真正銘の下仁田ネギだそうです。
(「なんちゃって下仁田ネギ」もある、ということか。。。)
まだ泥も付いています。
でも、一皮むくと、こんなに真っ白。
ピッカピカです。
あら?
あーら?
やっぱり。
ネギの皮に、うっすらと赤い色が。

そうなんですよね。
どんな野菜も、どこかに赤い色を持っているんですよね。
大抵は芽に赤い色素を持っているのですが、
このネギは、皮にも持っているのですね。
赤という色は、やはり生命の色なんですね。

家で一番気温の低い場所というと、
それは玄関。
だから、今、玄関はまるで野菜置場になっている。
ネギの臭いと柚子の香り。
この二つが混ざって、
玄関を通ると、必ず
「今夜も鍋だ」と思ってしまう。

あ、作るのは母。
私、食べる人。

鍋にはあれがなくちゃね。
美味しい日本酒を買ってこよう。
それぐらいは、お手伝いしますよ。




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