2017年7月13日(木)
自分の個人的な持ち物にはないけれど、
心惹かれて止まない柄。
ペイズリー
まが玉模様とか、植物や虫を元にした図案だとか、
名称の由来はスコットランドの市の名前だとか、
「ペイズリー」でインターネット検索をすると、
多くのサイトにとても詳しい説明が載っている。
文様というのは、発生当初は
祈りとか願いとかの意味が込められている。
日本で発見されている土器などにも装飾は施されている。
単純な形が時を経て、いろいろな文化に触れ、
それでも廃れ
ることなく残るのは、
それに込めた思いが連綿と引き継がれているからではなかろうか。
植物や虫が元になったペイズリーの図案は、
ヨーロッパの裕福な貴族たちにもてはやされ、
更に複雑に優美に洗練されていった。
そのころには、祈りや願いといった意味は消えていたのかもしれない。
しかし、戦後日本にペイズリー柄が入ってきて、
あっという間に人気を得、広まり、
そして、今では大昔からあった柄のように定着している。
そんな力が、この曲線で構成された図案に秘められているのだ。
私がペイズリー柄に触れたのはいつだったろうか。
バンダナの柄だったかもしれない。
または、雑誌で見たスカーフだったかもしれない。
それほど気を留めても来なかった柄だが、
いつのまにか私の細胞の中に浸み込んでいたようだ。
harukiiというストールブランドを初めてすぐに、
私はペイズリー柄のストールを作りたいと思った。
それも、オーソドックスなペルシャのショールのようなもの。
糸を何色かに染めて、ジャカード柄で文様を浮き上がらせるもの。
そんなショールを作りたかった。
すぐに機屋さんに相談し、
一釜物のストールのサンプルを作ることにした。
最初のサンプルが上がってきたは、
harukiiを立ち上げて一年ぐらい経った頃だった。
シルクカシミヤ大柄ペイズリージャカードストール
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