金沢一泊の旅



2015年3月14日(土)

用があり、一泊で金沢に行ってきた。
折しも、北陸新幹線開通で、日本中の関心が金沢に注がれている時。

しかし、開通の二日前に金沢に入り、一日前には東京に戻ってきた。
故に、新幹線には乗りもしないし、見もしない。

しかし、金沢駅はすでにザワザワと、落ち着きのない雰囲気だった。

12日は午後に金沢に入り、親せきを見舞ったあと、
予約していたB&B『カメリアイン雪椿』へ。

 ※B&B=Bed & Breakfast(ベッド・アンド・ブレックファスト)の略。
   朝食付の宿、という意味。
  御参考 ウィキペディア「ベッド・アンド・ブレックファスト」

この宿は、昨年桜の時期に利用したことがある。
お蔵のある古い民家を改築して、一家で経営してる、
とても家庭的で、金沢情緒と古いヨーロッパの民家の風情の混ざったような、
落ち着ける一軒だ。

丁寧に準備された朝食が魅力的で、再度ここに泊まることにした。

夕食も供する、と聞いていたので、今回はぜひ味わいたいと思い、
予約の際に申し込んでみると、生憎この日は用意ができないという。

そこで、「近くにお薦めの食事処はありますか?」と聞いてみた。

「歩いてすぐのところに、日本料理の良いところがあります。
古い日本庭園を見ながら食事ができる、良いお店です。
玉泉邸』とインターネットで検索してみて下さい」とのこと。

今回は4人のガールズ・ツアーで、年齢は平均すると60代半ば。
和食で、落ち着いて、と言えば、満点だ。
すぐに予約を入れた。

午後5時半。
予約の時間には少し早いが、まず庭園を散策。

この庭は古く、『玉泉園』として食事を利用しない人でも見学することができる。
江戸時代初期に作庭にとりかかり、約100年かけて完成させた。
水芭蕉が自生したり、隠れキリシタン灯篭があったりと、
小さいながらも見どころがたくさんある美しい庭だ。
今は、石川県の指定名勝となっている。
  ※玉泉園の入場料は700円 食事をする人は無料。
意外なことに、最近は金沢にはあまり雪が積もらない。
それでも、この日は珍しくうっすら雪が積もり、
観光客にはこの上ないプレゼント。
夜になればライトアップされ、
その幻想的な庭を見ながらの食事は、
とても風情がある。
私たちが食事をしだしたら、丁度小雪もちらつきだした。
天よ、最高の演出をありがとう。

次の日、金沢駅は前日に増しての混雑。
北陸新幹線の始発までにはまだ12時間以上あるというのに、
テレビカメラが何機も設置され、
この電光掲示板の前では、皆が我も我もと
記念撮影をしていた。

私は『自取り棒』というのを使う人を初めて見た。

明日になればこの背後にあるシャッターが上がり、
新しい新幹線の改札口がお目見えする。
この電光掲示板も、今夜でお役御免だ。
よく見ると。。。
下にキャスターがついている。
今夜、金沢駅自体のシャッターを閉めた後、
この掲示板はガラガラと押され、
どこか倉庫にしまわれるのだろうな。

いつからここにいたのか、掲示板。
お疲れ様。
多くの人のカメラに納まっただろう。
今度は、年末の北海道新幹線開通で、
使ってもらえるといいね。
数年後には、福井、そして敦賀も開通する。
それまで、出番が多いといいね。

ひとまず、お疲れ様。
ゆっくり休んでください。

私たちは、3月13日が最終運行となるほくほく線に乗って、
越後湯沢を目指した。

始まるものあれば、終わるものあり。


『カメリアイン雪椿』のホームページはこちら >>>

『玉泉邸』のホームページはこちら >>>





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