2017春 うかしガーゼストール Ⅰ



2017年4月23日(日)

この春、
【うかしガーゼストール】という商品をスタートさせた。

うかし。

うかせ
でもなければ、
うかれ
でもなく、
うく
でも
うき
でも
うかんだ
でも
ういた
でもない。

浮かし
でも
羽化し
でもない。

うかしガーゼ。

単純に、
使っている素材の頭文字を採っただけの商品名だ。

ウール
カシミヤ
シルク

それを集めて【うかし】とした。

それでも口にすると
何となく軽やかなものを想起させ、
明るい気分になる。
名付けた後で、
なかなかに気に入り始めた。

やはり軽やかなのは
harukiiの身上である。
そこに極上の柔らかさが加われば
商品として言うことがない。

なぜこの商品を開発したか。

それは、これまで定番のように使用してきた
薄いシルクカシミヤ生地に
改良を加えたかったからだ。

この生地は
シルクとカシミヤが絶妙の割合で混ざった糸を
粗い密度で織ってある。

harukiiではこれまで
『ぼかし染シルクカシミヤストール』
『シルクカシミヤ・ガーゼストール』
『ランダムストライプ・シルクカシミヤストール』など
様々な商品に利用してきた。
発売からもうすぐ5年が経つ。

この生地の魅力は極上の柔らかさと肌触り、
そして軽さである。

反対に欠点もある。
シルクとカシミヤからできている糸は、
柔らかいゆえに糸が滑りやすい。
お互いの糸が滑り止めにならず、
スーッと糸が引き攣れたり、隣に寄ったりする。
これまで頂いた修理依頼も、
すべてこのことが原因でキズになったものだ。

その点をなんとか改良できないか。
それも、肌触りの点では妥協することなく。

そうして、何度か試作を重ね、
辿り着いたのがこの【うかし】という生地だ。
繊維の表面にあるうろこ状のものが、
カシミヤよりウールの方が細かくて強い。
なので、ウールを加えることによって
糸と糸の摩擦が大きくなる。
それで、滑りにくくなるというわけだ。

しかし、単にウールを加えたというだけではない。
その混率、そして糸の太さ、織りの密度。
そのすべてが絶妙に組み合わさり、
そして、熟練した職人さんたちの手から手に渡り、
やっと出来あがっている生地である。

当初目標とした軽やかさ、肌触りの優しさは
シルクカシミヤとは多少異なるものの
少しも遜色なく仕上がった。
いわゆる「納得のいく仕上がり」だ。

細い細い動物や繭の繊維は
とても長い旅をしながら、
糸になり、生地なり、
ストールになってお客様の手に渡る。

オーストラリア、中国 (原材料採取地)

中国(紡績の下準備)

長崎県島原市(紡績)

静岡県浜松市(糸の糊付け)

東京都八王子市(たて糸の準備)

山梨県富士吉田市(織り)

東京都八王子市(生地の仕上げ)

東京都世田谷区(製品加工)

各地の小売店

お客様

東京世田谷にあるわが社にたどり着くのは、
ほぼ最終の工程である。
こんなに長い旅をすれば、
人間ならくたびれて、へとへとになるところだが、
天然繊維は不思議だ。
各地点でより磨かれ、洗練され、
魅力を付加されて
最後に最もいきいきとした表情で
私たちの手の中に届く。

製品加工の作業をしていて、
生地の優しさに癒される。
国内紡績の、その糸のお行儀のよさに
驚き、慰められる。
次にどんな色や柄を載せようか、
ワクワクしてくる。

この生地を開発できて、
こんなストールを作ることができて
本当に幸せだと、心から思う。

その生地の魅力を
一ミリたりとも減らすことのないよう、
一枚一枚丁寧に商品を仕上げようと、
自然に思えてくる。


    パステルブルー

     ライラックピンク

    サンドベージュ

【うかしガーゼストール】は、下記の各店でお求めいただけます。

◆オンラインショップ
  harukii オンラインショップ
  ストール専門店 harukii - はる希(楽天市場)
  STYLE STORE
  STYLE STORE version.R(楽天市場)
  iraka(楽天市場)

◆店舗
  大丸札幌店 2F プラススタンダード
  TENOHA & STYLE STORE
  千里阪急 1F 服飾雑貨売場


素材についての話は、こちらもぜひお読みください。
「2017春 うかしガーゼストール Ⅱ」 >>>



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