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2019新春 ふんわりシルクWフェイスマフラー No.3



2018年12月7日(金)

(No.2 から続く)

この展示会には、糸の専門会社も出展していた。
山形県にある会社で、独特な糸を次々に開発していることで有名である。
アメリカの前大統領の就任式で、
新ファーストレディが着用した黄色いドレスに
その会社の糸が使われていたということで、
当時テレビで何度も取り上げられていた。

社長の髪の色がそのドレスと同じ色、ということで
記憶されている向きもあろう。
harukiiにとっては、いつかは取引したい憧れの会社である。

その会社のブースに入り、聞いてみた。
「柔らかい糸はありますか?」

最初に提示された糸は、
当然かもしれないが、カシミヤの糸だった。

サンプルの編地を顎の下に当ててみる。
少しザワッとする。

「これより柔らかい糸はありますか?」

それなら、これはどうでしょう、
と言って差し出されたサンプル。
これも顎の下に当ててみる。

柔らかい。
先ほどより柔らかい。
痛くない。

「これは、カシミヤですか?
「いえ、これ、実はウール100%なんです。」

ウール100%?
で、この柔らかさ?

「わが社の特別な技術で、この柔らかさを実現したんです。
この糸でしたら、カシミヤに引けを取らず、
その上、単価も安いんです。」

うわ。願ったりかなったり。

早速、先ほどのニット工場のブースに戻る。

「あの、あそこの○○繊維さんの糸を使って、
早速サンプルを作りたいんですけれど。」

こういう時、事は早く進めたほうがいい。

「編み方は、このジャケットに使われている編み方と同じで。」

初めて出会った工場さんに、
その日のうちにサンプルを発注した。

数日後、糸のサンプル帳が送られてきた。
糸の色を決め、サイズを指示して、
いよいよサンプル作りが始まった。

(No.4 に続く)


2019新春 ふんわりシルクWフェイスマフラー No.1

2019新春 ふんわりシルクWフェイスマフラー No.2

2019新春 ふんわりシルクWフェイスマフラー No.4

2019新春 ふんわりシルクWフェイスマフラー No.5

2019新春 ふんわりシルクWフェイスマフラー No.6


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