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続・冬限定家庭菜園



2015年2月2日(月)


もうすぐ咲くと思っていたが、
まだもう少し時間がかかるようだ。

蕾は固いまま、茎がぐんぐん上に伸びている。
切り株が小さいので、茂った葉を支えられない。
水の中で、すぐに傾いてしまう。

こんな小さい切り株に、
どれほど濃い栄養が残っているというのだろう。
料理の時に、すぐに捨ててしまう部分。
節約して、できるだけ捨てる部分を小さく切り落としたにも関わらず、
そこからこれだけの葉が茂ってきた。

窓越しに陽の光を受け、
小さな切り株から水さえ吸い込めれば、
葉を伸ばし、あとからあとから新しい葉を生やし、
そして、花までつける。
子孫を残すために、粘る。

自分に与えられた役に忠実。
「私が生きる意味は、これだから」とばかりに、
迷いなく毎日伸びている。

この大根の切り株からは、
私は何に見られているのだろう。
私の役割は何かわかるだろうか。
私は何をする人だと思っているだろう。

「そんなこと、興味ありません」

そうね。
そんなこと興味ないわね。
あなたはただモクモクと伸びている。
私はそんなあなたを尊敬する。




「冬限定家庭菜園」






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