【お知らせ】三越銀座店の【私の国の贈り物 “手わざ日本”の美しい品々】に出店します。



2015年3月25日(水)

先週は暖かい日が何日か続き、
それとともに、南の方から桜前線がぐんぐん北上し出しました。
東京では、一昨日開花宣言がなされたようです。
皆様お住まいの地域ではいかがでしょうか。

さて、本日は来月行われる三越銀座店での催事をご案内申し上げます。

日本の工芸の伝え手として活動する 田中敦子さん は、
きものや手仕事の作品について、多くのご本や記事を執筆されている方です。
毎年新宿の伊勢丹百貨店で『田中敦子の○○』と銘打って、
田中さんお気に入りの品々を紹介するイベントも開催されていますので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。

今年はそのイベントを、新宿から銀座に場所を移し、
「あたらしいクリエーション」をテーマに、
全国からいろいろな品物を集められました。

そして、harukiiもその一つに選んでいただきました。
とても光栄に思います。

まるでこの展示会に間に合わせるかのように、
ちょうど新しい商品が仕上がってまいりました。


【ぼかし染ラミー薄羽(うすば)ストール L Mizuhanada(水縹)】

水のような青がテーマのストールです。
これから夏にかけて、爽やかに身に纏っていただけるようにデザインしました。
トンボの羽のように薄いラミー(麻の一種)の生地は、軽くてまるで風を羽織っているよう。
艶やかで薄い生地は、重なり合う色を奥深く、より味わい深く映し出します。
この商品には色違いで、他に3種類あります。)

これを含めて、harukiiの春夏商品を展示販売いたします。

春爛漫の2週間、銀座三越の8階に、
日本の伝統を生かしたフレッシュな品々が 集まります。
お気に入りの品を見つけに、春の銀座にいらっしゃいませんか?









【お知らせ】大丸神戸店の【iraka ”春モノ”展】に出品します。



2015年3月17日(火)


この間雪が降ったかと思えば、
今日などは気温が20℃以上になる、という
ぽかぽか陽気の東京です。
皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか。

さて、harukiiは、
3月18日(水)から24日(火)までの一週間、
大丸神戸店で開かれる
『iraka “春モノ”展』に出品いたします。

このイベントは、神戸にあるirakaというショップのオーナーさんが
全国から集めた質の良い小物を展示即売する会です。

私も昨年の11月に、お店に伺ってまいりました。
毎日の生活に便利な物、
ちょっと心をホッコリさせる物など、
質もデザインもしっかりしたものを集めていらっしゃいます。


▲お店の玄関。閑静な住宅街の中にあります。
▲ブランドロゴを刻んだ万成石(まんなりいし)、別名『桜御影』の看板が
 お客様を出迎えます。
 この石は、ご主人の敬愛するイサムノグチ氏がよく使用した石だそうです。
 ブログで、この石を選ばれたご様子などが紹介されています。 >>>
▲大きなガラス窓から、陽の光が燦々と射しこみます。
  伺ったときは、harukiiのストールを窓辺に飾って下さっていました。
▲奥様が全国から集められた、良品の数々。
▲食器から衣類、文具、そのた色々な雑貨と、
▲店内を見て回るのがとても楽しくなります。
 そして、店内を温かくしているのが、
 ご主人の扱う、イサムノグチのあかりシリーズ。
▲恐らく、イサムノグチを扱うお店としては、日本一ではないかとのこと。
 (写真の腕が悪くて、ごめんなさい。)

ということで、irakaのお店のご紹介が長くなりましたが、
一つひとつ、丁寧に商品を選んでいらっしゃるお店です。
明日から始まる神戸大丸の『iraka“春モノ”展』で、
日本の作り手の心を感じてみませんか?


【iraka ”春モノ”展】
大丸神戸店 7階 くらしのギャラリー
2015年3月18日(水)~24日(火) 午前10時~午後8時 ※最終日は午後5時まで




iraka店舗
兵庫県神戸市東灘区本山中町3丁目9-15-1F
078-200-6222
営業時間:12:00~19:00
定休日:水曜日、不定休あり
※「iraka 春モノ展」開催中は、お休みです。



金沢一泊の旅



2015年3月14日(土)

用があり、一泊で金沢に行ってきた。
折しも、北陸新幹線開通で、日本中の関心が金沢に注がれている時。

しかし、開通の二日前に金沢に入り、一日前には東京に戻ってきた。
故に、新幹線には乗りもしないし、見もしない。

しかし、金沢駅はすでにザワザワと、落ち着きのない雰囲気だった。

12日は午後に金沢に入り、親せきを見舞ったあと、
予約していたB&B『カメリアイン雪椿』へ。

 ※B&B=Bed & Breakfast(ベッド・アンド・ブレックファスト)の略。
   朝食付の宿、という意味。
  御参考 ウィキペディア「ベッド・アンド・ブレックファスト」

この宿は、昨年桜の時期に利用したことがある。
お蔵のある古い民家を改築して、一家で経営してる、
とても家庭的で、金沢情緒と古いヨーロッパの民家の風情の混ざったような、
落ち着ける一軒だ。

丁寧に準備された朝食が魅力的で、再度ここに泊まることにした。

夕食も供する、と聞いていたので、今回はぜひ味わいたいと思い、
予約の際に申し込んでみると、生憎この日は用意ができないという。

そこで、「近くにお薦めの食事処はありますか?」と聞いてみた。

「歩いてすぐのところに、日本料理の良いところがあります。
古い日本庭園を見ながら食事ができる、良いお店です。
玉泉邸』とインターネットで検索してみて下さい」とのこと。

今回は4人のガールズ・ツアーで、年齢は平均すると60代半ば。
和食で、落ち着いて、と言えば、満点だ。
すぐに予約を入れた。

午後5時半。
予約の時間には少し早いが、まず庭園を散策。

この庭は古く、『玉泉園』として食事を利用しない人でも見学することができる。
江戸時代初期に作庭にとりかかり、約100年かけて完成させた。
水芭蕉が自生したり、隠れキリシタン灯篭があったりと、
小さいながらも見どころがたくさんある美しい庭だ。
今は、石川県の指定名勝となっている。
  ※玉泉園の入場料は700円 食事をする人は無料。
意外なことに、最近は金沢にはあまり雪が積もらない。
それでも、この日は珍しくうっすら雪が積もり、
観光客にはこの上ないプレゼント。
夜になればライトアップされ、
その幻想的な庭を見ながらの食事は、
とても風情がある。
私たちが食事をしだしたら、丁度小雪もちらつきだした。
天よ、最高の演出をありがとう。

次の日、金沢駅は前日に増しての混雑。
北陸新幹線の始発までにはまだ12時間以上あるというのに、
テレビカメラが何機も設置され、
この電光掲示板の前では、皆が我も我もと
記念撮影をしていた。

私は『自取り棒』というのを使う人を初めて見た。

明日になればこの背後にあるシャッターが上がり、
新しい新幹線の改札口がお目見えする。
この電光掲示板も、今夜でお役御免だ。
よく見ると。。。
下にキャスターがついている。
今夜、金沢駅自体のシャッターを閉めた後、
この掲示板はガラガラと押され、
どこか倉庫にしまわれるのだろうな。

いつからここにいたのか、掲示板。
お疲れ様。
多くの人のカメラに納まっただろう。
今度は、年末の北海道新幹線開通で、
使ってもらえるといいね。
数年後には、福井、そして敦賀も開通する。
それまで、出番が多いといいね。

ひとまず、お疲れ様。
ゆっくり休んでください。

私たちは、3月13日が最終運行となるほくほく線に乗って、
越後湯沢を目指した。

始まるものあれば、終わるものあり。


『カメリアイン雪椿』のホームページはこちら >>>

『玉泉邸』のホームページはこちら >>>





写真展 冨岡省三の眼 ―顧みる景Ⅱ―



2015年3月8日(日)


金沢に、冨岡省三という写真家がいます。
カメラマンではなく、写真家。
商業写真は撮らず、
自分の好きな写真だけを撮っています。
写真でお金は受け取りません。
いわゆる「食べる」ことはしていません。

そういうと、プロとは呼ばないのでしょうか。
でも、アマチュアか、というと
決してそうではありません。

冨岡氏がとても若いころ、
有名な巨匠に認められ、自分の元で勉強しないか、と誘われました。
彼はその巨匠をとても尊敬していました。
でも、彼はその誘いを有難く断りました。

写真では食べない。
自分の好きなように撮る。
そういう道を選んだのです。

写真の会社に勤めながら、
プライベートで写真を撮りつづけました。
もちろん、仕事をリタイアしてからも、
写真を撮り続けています。

私がとても幼いころ、
叔母がその写真家と結婚してくれました。
そのおかげで、親戚に写真家がいることになりました。

幼い私にとっては、長い間
「金沢に住んでいる、写真を撮るのが好きなおじさん」
「写真の会社に勤めていて、写真に詳しいおじさん」
でした。

でも、大人になって、
『トミオカのおじさん』が、素晴らしい写真家だということに気づきはじめました。
叔父と会うと、幼いころは子供として扱われましたが、
最近は写真の話、生き方の話をしてくれます。

あ、私は素晴らしい写真家と長い間知り合いだったのだ。
やっとそう気づいたのです。

私は冨岡氏の撮る写真が、とても好きです。
彼が若いころに撮った写真も素晴らしいし、
傘寿を過ぎてなお研ぎ澄まされていくその写真群は
本当に素晴らしいと思います。

デジカメで写真を撮らないし、
インターネットも触らないので、
ここで紹介できる画像やウェブサイトはなにもありません。
個展に行ったり、写真集を見ないと、写真が見られません。
写真で食べないので、写真集も販売していないようです。
時々編む写真集は、
知人に差し上げるためのようです。

私は幸運にも親戚なので、写真集が作られるたびに届きます。
でも、私は、より多くの方に冨岡氏の写真を見て頂きたいと思います。

今週、金沢で冨岡省三の写真展が開かれます。

  ◆冨岡省三の眼 写真展 ―顧みる景Ⅱ―
   2015年3月10日(火)~15日(日)
   AM10:00~PM6:00(最終日はPM5:00まで)
   石川国際交流サロン
   920-0962 金沢市広阪1-8-14 TEL072-223-8696

折しも、金沢は北陸新幹線の開通が3月14日(土)ですね。
金沢はいまとても活気に満ちています。
この期間、金沢に行かれる方。
もちろん、金沢にお住まいの方、お勤めの方、
ぜひこの写真展に足を運んでみて下さい。


※『石川国際交流サロン』は大正末期に建築された民家を利用した施設で、異文化交流の場として使われています。とても素晴らしい建築です。



石川国際交流サロンのサイトはこちら >>>

冨岡省三 写真展 2017春 >>>