時間



2012年11月17日(土)

時間の感覚が、ますますおかしくなっているような気がする。
1年という長さが、本当に短い。
1日だって、あっという間だ。
1時間は、瞬きひとつ。

だけれど、1分間時計を見つめていると、すごく長い。
1分って、こんなに長いのだったかしらと、驚く。
だから、10分、いや5分も時計を眺めていることはできない。

こんなに長い1分間なのに、
それが60も集まっているのに、
なぜか1時間はあっという間に過ぎてしまう。
もちろん、1時間時計を見つめていれば、
その長さに辟易するだろう。
私は5分で寝てしまう。

でも、何か仕事をしていると、本当に時間は飛んでいく。

なぜ何もしないと、時間はとても長く感じられ、
何かしていると、足りないほど短く感じられるのだろう。

今日はアメリカにEMSでサンプルを送る用事があり、
荷造りをした。
イメージでは1時間後にはすべての準備が整って、
出かけられるはずだった。
だけれど、実際にやってみると、とても単純な細々した作業に
時間を取られてしまう。
サンプルのサイズを測ったり、重さを量ったり、
品番をとって、それを札に付けたり、
畳んだり、入れたり、貼ったり、、、。
そして、輸出用の書類を作ったり。

自分で思っている作業時間と、実際の作業時間が合っていない。
これは昔からだから、私の癖なのだろうが。
でも、それにしても、本当に時間が飛んでいく。

明日で会社を登記して、6ヶ月が経つ。
この半年間、毎日毎日は、
そんなに色々なことをしたような感覚無く過ごしてきたが、
でも、振り返ってみると、信じられないような変化があった。
本当に多くの方と関わりを持ち、
多くの新しい知識を得、
多くの場所に連れて行って頂いた。

半年前、ブログを書き始めた。
その当時のことを読み返してみる。
ほんの一か月ぐらい前のことのように、その時の感覚が思い出される。
何も変わっていないことに、ホッとしたり、
何も成長していないことに、がっかりしたり。

そして、あれからまだほんの少ししか進んでいない、という想いと、
こんなところまで来てしまった、という想い。
全く違うことなのに、
自然に私の中に共存する。

これからまた半年経って、
「ああ、もう会社設立から一年か」と思うとき、
私は多分、今と同じように思うのだろう。

私は変わっていない。
私は成長していない。
まだ少ししか進んでいない。
でも、こんなところまで来てしまった。

きっと、来てしまったというのは間違いだろう。
連れて来てもらった、というのが本当だろう。
連れて来てくれたのは、
これまで知り合った多くの友人、知人、仕事仲間。
そして、家族、親戚、私自身。

結局、時は一秒、一分の積み重ね。
仕事も人生も、その時その時の細かい作業の積み重ね。
いまこうしてコンピューターに向っているのも、
ブログを書いているのも、
半年前を思い起こしているのも、
その積み重ねの中の、薄い一枚。

半年後、一年後、三年後、十年後を想いながらも、
一つ一つの、単純な、そして細かい作業を丁寧に行っていこう。
十年後の私は、その集大成となるはずだ。





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