金木犀のある能力



2012年10月17日(水)

β-イオノン
リナロール
γ-デカラクトン
リナロールオキシド
cis-3-ヘキセノール

これはなんだかお分かりだろうか。

さっきウィキペディアで仕入れたばかりの情報。
金木犀の香りの主成分だそうだ。

ここ2~3日は、家の戸を閉め切っていても、
どこからか金木犀の香りが忍び込んで来る。
なぜこのような強い香りを出しているのだろう。

もちろん、植物にとって、香りは虫を引き寄せる大きな誘引剤。
金木犀はこれらの5つの成分を、見事な分量のバランスで
花粉から発している。

そして、これが面白いと思ったのだが、
γ-デカラクトンという成分は、モンシロチョウが近づくのを防いでいるらしい。
モンシロチョウが嫌いな匂い、というわけだ。
金木犀にとってモンシロチョウが来ると困る理由が良くわからないが、
なんだか、嫌らしい。

嫌な人が近づかないようにする匂いや物質を
人間も出すことができるのだろうか。
嫌いな人、苦手な人のそばに行くと、
無意識に身体が緊張したり、表情が暗くなったり、
ひどくなると、息苦しくなったり心臓がおかしくなる人もいる。

そう思っている相手は、どうなのだろうか。
こちらが避けていれば、同時にあちらも何だか居心地の悪い感情を持っている。
そういう場合がほとんどだと思う
人間は動けるので、近付かない、遠ざかる、という方法を取れる。
そうだ、『君子危うきに近寄らず』というではないか。
(危うきなのか、自分の欠点に目をつぶるというだけなのか、わからないが。)
私は極力近寄らないようにしている。

金木犀は動けないので、寄せ付けない何かを発しないといけない。
大変だなぁ。
金木犀に限らず、植物はじっとしていなければならないから。
だから、野菜など、不作があったり、全滅があったりするのだろうな。

私はとりあえず、まだ動ける。
だから、動く。離れる。
だが、もっと年を取って、動けなくなったときには
γ-デカラクトンみたいなのがシューッと出せるようになっているといいな。
そしたら、どこから出そうか。
指先か、目か、頭皮か。

考えたら、楽しくなってきた。
嫌な人にはγ-デカラクトンを噴射する老婆。
今から、何を練習すればいいだろう。

金木犀の花  ウィキペディアより

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