秋の気配 Ⅲ



2012年8月25日(土)

まだ日が昇る前に目が覚めた。
4:15。
空の向こうが、うっすらとオレンジ色。
外は秋の虫の大合唱。
耳を澄ますと、三種類の虫の鳴き声だ。
蝉はまだ起き出していない。

もっとよく耳を澄ますと、各種類一匹ずつしか鳴いていないようだ。
それぞれがどういう虫か、名前までは分からない。
きっとコオロギの仲間だろう。
でも、すごい音量だ。
蝉よりもずっと小さいだろうに、近所中に響いている。

虫が鳴くのは縄張り確保と、求愛行動らしい。
夜中中、求愛しているのだろうか。
ずっとこの音量で鳴き続けているとしたら、すごいスタミナだ。
このために、春から夏へと、しっかり栄養を摂ったんだろうな。
生まれて、食べて、子孫を残して、死んでいく。
生きるって、それだけで十分な気がする。

あ、蝉が参加してきた。
4:45。
蝉は夜はたっぷり寝るんだ。
そう、夜は寝たほうがいいよ。
特に、今年は暑かったから。

5:30。
外はすっかり明るくなった。
空にはうっすら型とモクモク型の、二種類の雲が浮かんでいる。
いつのまにか、スズメも参加している。
蝉の声が大きすぎて、スズメの声はかき消されている。
頑張れ、スズメ。


植物にも、もう秋が確実に来ていることを知る。
女郎花(おみなえし)の花。
背が高く、かぜにゆらゆらと揺られていた。

芝生を照らす日差しも、心なしか優しい。

雑草の綿毛。

ミニ唐辛子。
もうすぐ収穫できそう。

葉鶏頭の仲間?

空はあくまで高く、どこまでも澄んでいる。

ひまわりは十分陽の光を浴びたのだろう。
太陽を背にしていた。


TOKYOの気温はまだ真夏のまま。
もう十分だろうと思うが、まだしばらく続きそう。
湿度は少し下がってきた。
日陰に入ると、すこし涼しい。
ありがたい。

自然界は、すっかり秋になった。
もうすぐ、おしゃれが楽しい季節がやってくる。




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